「Documentary film」の歌詞から学ぶ

歌詞解釈

Mr.Children「Documentary film」の歌詞の意味と解釈を書いて行きます。

歌詞全体の解釈

まずはこの曲の歌詞全体の解釈から。

歌詞全文はこちらを参照(youtube ※もっと見るをクリックで表示

 

「Documentary=記憶・思い出」の「film=映像・写真」を回す。

そんな表現で、記憶の中と現実の“君”のことを主人公の“僕”目線で描いた歌詞。

“君”が笑うと泣きそうになる“僕”という構図が特徴的です。

時間は有限であること。すべてのことには終わりが来ること。でも、その一瞬、一瞬の出来事には確かな光があること。

そんなことを考えさせてくれる何度聞いても心に浸みる歌詞です。

 

 

歌詞の意味を深読み

ここからは歌詞を抜粋し、独自解釈の深読みをしていきます。

 

今日は何も無かった
特別なことは何も
いつもと同じ道を通って
同じドアを開けて
<出典>Documentary film/Mr.Children 作詞:桜井和寿

いつもと変わり映えのない一日であった今日。

同じ道、同じドアというフレーズが、「変わり映えのない」という意味合いを表すと同時に「自分の日常や毎日」を象徴しているように感じます。

後から自分の人生を振り返ったとき、この「同じ道」「同じドア」という景色がfilm(映像)として記憶に引っかかるのかもしれません。

 

昨日は少し笑った
その後で寂しくなった
君の笑顔にあと幾つ逢えるだろう
そんなこと ふと思って
<出典>Documentary film/Mr.Children 作詞:桜井和寿

歌い出しは「今日は」だったのに、ここで「昨日は」と時間が戻っています。

記憶というものは、時間の概念は度外視で断片的に映像を切り出すもの。ということ意味を含ませているのかもしれません。

主人公は、“君”の笑顔を見ることができて嬉しかったのに、次の瞬間悲しくなったと言います。

「君の笑顔にあと幾つ逢えるだろう」少しネガティブが過ぎる気もしますが、ふとそんなふうに考えることも、あるかもしれません。

大切な人ならばなおさら。いつか終わりが来ることを考えてしまう。そんなときも確かにありますよね。

 

誰の目にも触れないドキュメンタリーフィルムを
今日も独り回し続ける
そこにある光のまま
きっと隠しきれない僕の心を映すだろう
君が笑うと
泣きそうな僕を
<出典>Documentary film/Mr.Children 作詞:桜井和寿

主人公が自分の記憶の中の映像(Documentary film)を、一人きり頭の中でグルグルと回しています。

その映像の1カットや写真の一枚は、まるで今そこで起きた出来事かのように、鮮明な光をもって蘇らせることができる。

そうして蘇らせた“君”の笑顔の映像で、主人公はまた泣きそうになるのです。

それは先ほどの「いつか終わりが来る」ということもあると思いますが、「君が僕に向けて笑ってくれた」というシンプルな嬉しさや感動も混ざった感情ゆえだと思います。

 

 

希望や夢を歌った
BGMなんてなくても
幸せが微かに聞こえてくるから
そっと耳をすましてみる
<出典>Documentary film/Mr.Children 作詞:桜井和寿

ここで言う「幸せ」とは、“君”の声だったり、毎日の何気ない風景だったりするのでしょう。

身の周りにある幸せは、見つけようと意識すれば意外とたくさん見つかるもの。

このことを知っているかどうかは、人生を送るうえで結構大事なことな気がします。まさに僕がミスチルから学んだことの一つです。

ひびき」など、他の曲にも見受けられる表現ですね。

 

ある時は悲しみが
多くのものを奪い去っても
次のシーンを笑って迎えるための
演出だって思えばいい
<出典>Documentary film/Mr.Children 作詞:桜井和寿

このフレーズも人生を前向きに生きるためのヒントになる言葉です。

失敗や挫折は成功のためのステップ。これは事実ではないかと僕も思います。

しかし、深い悲しみの渦中にあるときはこんな考え方はできないもの。むしろ、薄っぺらい言葉に感じられるかもしれません。

ですが、輝いて見えた芸能人でも自ら命を絶ってしまうような時代。

もし万が一、自分がそんな状況に陥ったとき、このフレーズを思い出せれば、救われることもあるのかもしれません。

 

枯れた花びらがテーブルを汚して
あらゆるものに「終わり」があることを
リアルに切り取ってしまうけれど
そこに紛れもない命が宿ってるから
君と見ていた
愛おしい命が
<出典>Documentary film/Mr.Children 作詞:桜井和寿

個人的に印象的で好きなフレーズです。

「枯れた花びら」は、かつて美しく生きていたのに終わってしまったもの。「テーブル」は日常を象徴するもの。

日常には「終わり」があることを示唆している構図になっていて、「切り取る」という言葉もfilm(写真)に通じています。

“君”といっしょに「きれいだね」と可愛がっていた花が枯れてしまった。「終わり」が来てしまったことは事実だけど、かつて二人でその花を見ていたことも事実。その記憶は決してなくならない。

そんな主人公の“強さ”が垣間見えるようなフレーズです。

 

誰の目にも触れないドキュメンタリーフィルムを
今日も独り回し続ける
君の笑顔を繋ぎながら
きっと隠しきれない僕の心を映すだろう
君が笑うと
愛おしくて 泣きそうな僕を
<出典>Documentary film/Mr.Children 作詞:桜井和寿

最後のサビ歌詞です。

一番のサビ歌詞とは一部言葉が異なり、また少し違った描写が感じられます。

ドキュメンタリーフィルムを一人回す主人公ですが、今度は“君”の笑顔に絞った記憶を蘇らせているのがわかります。

そして、「愛おしくて」が加わっていることにより、主人公の心の底にもう少し近づける気がします。

この「愛おしい」には、「愛している」「いつまでもそばで笑っていてほしい」「終わりが来ることが悲しい」「終わりが来ても愛している」などなど、いろんな気持ちが折り重なって込められているのでしょう。だからこそ、泣きそうになるのですね。

そんな歌い終わり。胸が熱くなって、余韻に浸ってしまいますね。

 

 

歌詞解釈からの学び

終わりの間際、自分が感動できるDocumentary filmを作るように、人生を生きたい。

濃さのある充実した人生を送りたい、という意味とは少し違って、いつもどおりの日常をしっかりと味わいながら生きたい。という感覚が近い気がします。自分で言っておいてあやふやなんですけど。

でも、絶対に日常も時間によって変化するし、節目と言える出来事もあるでしょう。

そういった自分の人生のあらゆる場面を、できるだけ鮮明に胸のfilmに焼き付けていけたら素敵だなと感じさせられた歌詞でした。

明日は何が起こるか。何が起こっても、大事に扱いたいワンシーンにしようと思います。

▼こちらも新曲。ぜひ読んでみてください!

「Brand new planet」の歌詞から学ぶ
歌詞の深読みで感動しよう。 「Brand new planet」は直訳すると「新しい惑星(ほし)」という意味。歌詞中の「新しい欲しい」と「可能星」のことを指します。勇気を出して自分の可能性に目を向けた。そこに至るシーンや心境が「星」になぞらえて描かれた歌詞です。
「turn over?」の歌詞から学ぶ
歌詞の深読みで感動しよう。 「turn over」とは「変化」や「入れ替わる」という意味。最後に「?」が付いているのは、主人公自身が自分の気持ちの変化を100%理解できていない、変化の過渡期にいるから。このスタンスで歌詞の解釈と考察を書いていきます。
「Birthday」の歌詞から学ぶ
【学び】“今”を大事にして生きれば、今この瞬間に生まれ変われる。「birthday」という言葉には「生まれ変わる瞬間」という意味が持たされています。私もあなたも、誰もがみんな、自分の気持ち次第で今この瞬間に生まれ変われる。これがこの歌詞がメインメッセージではないでしょうか。
「君と重ねたモノローグ」の歌詞から学ぶ
【学び】自分の“モノローグ”は最初に自分自身の背中を押してくれる。「モノローグ」とは、舞台演技などで見られる、自分の考えや感情を一人で話すこと。歌詞をたどると、恋の歌よりも友情の歌に聞こえます。これは「Birthday」とともに主題歌として使われた「映画ドラえもん のび太の新恐竜」の影響を僕が受けてるのも多分にあります。出会ったことで強くなれる。そんな相手と出会うことは、人生ではそんなに多くないでしょう。だから精一杯大事にしなければなりません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました