「The song of praise」の歌詞から学ぶ

「The song of praise」の歌詞の意味・解釈歌詞解釈

Mr.Children「The song of praise」の歌詞の意味と解釈を書いて行きます。

歌詞全体の解釈

まずはこの曲の歌詞全体の解釈から。

 

「praise」は称賛という意味の英語。なので、「The song of praise」を直訳すると「称賛の歌」という意味になります。

朝の情報番組『ZIP!』のテーマ曲として使用されており、『ZIP!』公式HPのなかで、桜井さんご自身も「直訳すると『讃える歌』です」とコメントを寄せています。

今の自分や居場所に対して、満足とは思わないながらも、価値を見出している人物の姿が浮かんできます。

この人物がこの歌詞の主人公。とてもしたたかで前向き、そして強い向上心も感じる人物ですね。

今の自分の不十分なところを認めつつ、優れたところを讃える。そんな生き方こそが本当に充実した人生なのかもしれません。

今の自分でも世の中を動かす動力の小さな歯車として機能している。

この考え方が、僕たちリスナーに自分の存在や役割を見つけ直す希望を与えてくれる曲です。

 

※歌詞全文はこちらです。

積み上げて また叩き壊して
今僕が立ってる居場所を
憎みながら 愛していく
ここにある景色を讃えて

いつも取るに足らないことに頭悩まされてた
毛頭 それで何か変わりそうな予感すらしていないのに
だけど逃げるは論外 だって他に行き場なんかない
昔は 自分の価値を過信しては 高い空を見上げて過ごした

駅ビルの四角い窓から
時々夕日が顔を出し
憐れむように 讃えるように
僕の顔を照らした

僕に残されている 未来の可能性や時間があっても
実際 今の僕のままの方が 価値がある気がしてんだよ
そう誰もひとりじゃないんだ 僕だって小さな歯車
今なら 違う誰かの夢を通して 自分の夢も輝かせていけるんだ

積み上げて また叩き壊して
今僕が立ってる居場所を
呪いながら 愛していく
ここにある景色を讃えて

誰もひとりじゃない
きっとどっかで繋がって
この世界を動かす小さな歯車
誰もひとりじゃない
だからどっかでぶつかって
この世界で藻掻く小さな そう小さな歯車

積み上げて また叩き壊して
今僕が立ってる居場所を
嫌いながら 愛していく
ここにある景色を讃えたい
<出典>The song of praise/Mr.Children 作詞:桜井和寿

 

 

歌詞の意味を深読み

ここからは歌詞を抜粋し、独自解釈の深読みをしていきます。

 

積み上げて また叩き壊して
今僕が立ってる居場所を
憎みながら 愛していく
ここにある景色を讃えて
<出典>The song of praise/Mr.Children 作詞:桜井和寿

現在の自分という人間は、「理想の自分を目指して努力を積み上げた」結果。

と、ビジネス書や自己啓発本、その他のメディアなどでもよく見聞きします。

でも一方で、「その努力を自分の手で叩き壊す」ような出来事もあったはず。

目標の方向性を変えたり、ときにはハッキリとその目標を否定したり。

「積み上げと叩き壊す」=「努力と否定」を繰り返しながら、人は今の場所に立っているのです。

そこから見える景色を、まだ不十分と思いながらも、讃える気持ちも大事にしたい。主人公はそんな強い生き方ができる人物であることが読み取れます。

 

いつも取るに足らないことに頭悩まされてた
毛頭 それで何か変わりそうな予感すらしていないのに
だけど逃げるは論外 だって他に行き場なんかない
昔は 自分の価値を過信しては 高い空を見上げて過ごした
<出典>The song of praise/Mr.Children 作詞:桜井和寿

取るに足らないことに頭を悩まされながら過ごしてしまった。それで何かが改善されるワケでもないのに…

こんなふうな後悔はおそらく誰にも経験があるものですよね。

主人公は、まさしくこのような後悔をして、“逃げる”という選択肢も頭をよぎります。

しかし、それはすぐに“論外”と却下。「他に行き場はない」と思い直すことで、今の自分の居場所の“良さ”にも目を向けようとします。

かつては今の自分の居場所に対して、もっと誇りや意義を見出しいて、意気揚々と暮らしていたときもあった。そのことを思い出している場面です。

 

駅ビルの四角い窓から
時々夕日が顔を出し
憐れむように 讃えるように
僕の顔を照らした
<出典>The song of praise/Mr.Children 作詞:桜井和寿

そんなときに街中で見えた夕日。赤くて大きい夕日は、存在感を強く感じるもの。

その夕日の光と暖かさが、主人公には自分を憐れんでいるようにも、讃えるようにも感じられたのです。

そんなふうに感じられたのは、主人公自身が、自分のことを憐れみつつ讃えているからに他なりません。

 

 

僕に残されている 未来の可能性や時間があっても
実際 今の僕のままの方が 価値がある気がしてんだよ
そう誰もひとりじゃないんだ 僕だって小さな歯車
今なら 違う誰かの夢を通して 自分の夢も輝かせていけるんだ
<出典>The song of praise/Mr.Children 作詞:桜井和寿

ここの歌詞、とても印象的で個人的に大好きです。

未来には可能性があるもの。これは真理だと信じる人は僕以外にも多いはず。

でも、この歌詞の主人公はそうではなくて、今のままの自分の方が価値があると感じているのです。

決してひとりぼっちじゃなく、どこかの誰かと隣り合い、噛み合うことで、世の中を回す歯車のひとつとして役割を持っている。

こう考えることで、今の自分に確かな価値を見出しているのです。

自分の夢を前面に出して、それを最優先で叶えようと躍起にならなくても、目に映る人たちを支える世の中を回すことで、自分の夢も光を浴びる。

これ、とてもポジティブな考え方ですよね。とにもかくにも、今の自分を讃えることを大事にすることで、視界が開けることもあるのかもしれません。

 

積み上げて また叩き壊して
今僕が立ってる居場所を
呪いながら 愛していく
ここにある景色を讃えて
<出典>The song of praise/Mr.Children 作詞:桜井和寿

歌い出しのサビ歌詞とは、「呪いながら」以外がまったく同じ歌詞になっています。

呪いながら愛する。この二面性がこの曲の背骨ですよね。

パッと聞いたときには矛盾や引っかかりを覚えるのですが、次の瞬間「ああ、確かにそんなもんかも」と納得できてしまう、この感じ。

誰か(この曲ならMr.Childrenというバンド)にそう歌ってもらえることで、リスナーは「今の自分でも悪くない。これでいいのかも」と讃えられる

作詞した桜井さんの狙いはここではないでしょうか。そして、それが見事に実現されているんだからスゴイ。

 

誰もひとりじゃない
きっとどっかで繋がって
この世界を動かす小さな歯車
誰もひとりじゃない
だからどっかでぶつかって
この世界で藻掻く小さな そう小さな歯車
<出典>The song of praise/Mr.Children 作詞:桜井和寿

「歯車」というワードもまた、この曲の根幹です。

歯車はひとつでは意味を成しません。隣り合う別の歯車と繋がって、その歯車もまた別の歯車と噛み合って・・・そうして自分ひとりでは到底動かせない、何か大きなものを動かしているのです。

一方で、別の誰かと隣り合うことは、煩わしさを感じることもあります。ぶつかってしまったり、噛み合わせが悪くなってしまったりすることもある。

しかししかし、そうしてもがく自分さえもまた、世の中という大きなモノから見たときには、どこかに必要で、きちんと機能する小さな歯車なんだ

とてもスケールの大きな哲学ですよね。でも桜井さんに歌われると真実だと感じられてしまいます。そしてこの上ないエールとして聞く人の胸に響くのです。

 

積み上げて また叩き壊して
今僕が立ってる居場所を
嫌いながら 愛していく
ここにある景色を讃えたい
<出典>The song of praise/Mr.Children 作詞:桜井和寿

最後のサビ歌詞です。

今の居場所を、嫌いながら愛していく。思えば、自然なことなのかもしれません。

“愛する”が100%で、“嫌い”なところがない状況なんて、ないと言い切ってもいいと思います。

独身のときは「結婚したい」と思っていても、いざ結婚すると「独身は気楽だったなぁ」と思うことがあったり(これは僕の例)。

それでも、今の自分だから見える景色を讃えたい。なんなら、“嫌い”に思う部分も含めて「100%で愛している!」と言い切ってやりたい

そんなしたたかさで毎日を送ることができれば、僕たちの人生観はきっともっと豊かになるはずですよね。

 

 

歌詞解釈からの学び

嫌いながら愛していく。そうして今の自分を讃えることが、本当の愛なのかもしれない。

自分への愛を持てないのはつらいものです。もう思いっ切り「自分が好き」という考え方で生きていいのだと、僕は思います。

嫌いな部分も、それはあることでしょう。ですが、その部分も「自分」として愛していく。

それができれば、誰かの「嫌い」な部分も認めてあげることができるようになるのではないでしょうか。

小さな歯車同士、互いを認め合いながら、讃え合いながら、ぶつかりながらも回っていく。

この歌詞で、僕の世界観がぐっと深く、そして大きく広がったように感じます。

 

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