「turn over?」の歌詞から学ぶ

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「turn over?」の歌詞から学ぶ|ミスチル歌詞から学んだこと歌詞解釈

Mr.Children「turn over?」の歌詞の意味と解釈を書いて行きます。

歌詞全体からの意味解釈

まずはこの曲の歌詞全体の解釈から。

 

「turn over」とは英語では「裏返す・ひっくり返す」などの意味。新しいものに代わるというニュアンスもあるそうです。

僕としては、「新陳代謝」のような意味合いが最も近いのかなと解釈しています。お肌の新陳代謝で「ターンオーバー」って言いますよね。

古いものが剥がれて、その下から新しいものが生まれる。それがどんどん繰り返されるように、“キミ”への想いもどんどん更新されていく。

そんな主人公(“ボク”)の恋心の変遷を描いている歌詞だと感じるのです。

前半(1番)の歌詞では、いろんな物事を卑屈な目で見て、“キミ”に対してもイラだっている様子もある主人公ですが、2番以降から雰囲気がガラッと変わります。

自分の“キミ”への想いを素直になり、そこからはもう想いが溢れ出てしまっているような変わり様です。

そう、この“変化”こそが「turn over」。

でも最後に「?」が付いているのは、主人公自身が自分の変化をまだ100%理解できていないからなんです。

「ん?もしかしてオレ変わった?」くらいの感覚なのでしょう。

そんな変化(ターンオーバー)の過渡期をテーマにした一曲。ちょっと斜に構えたところのある主人公の、甘酸っぱい想いを描いている歌詞ですね。

歌詞全文(引用)

明け方の東京はしらけた表情で
眠れないボクのことを見下ろしてる
こんなスタートで今日を迎えてしまうのは
「誰のせいなんだ!?」って言いたくもなる

キミは今どう思っているの?
すれ違いの日々を

映画じゃ 躓いても立ち直っていくってストーリー
散々観たろう?だけど現実は違う
誰かしら泣いてんだよ 栄光と美談の裏で
だからさ よく考えてみて
機嫌直してよ

頭の中 妄想が渦を巻いている
悪いことばかりを考えてしまう

キミに必要な理解者
今こそなろうと思います

子供らの聖歌隊 その歌声のように
どこまでも透き通っていて嘘はない
forever love
I’ll make your smile
叫びたいくらいだダーリン
我が人生で最愛の人は
そう キミ一人

地球は回る 僕らとは無関係で
それもそうさ いろんなカタチの愛があって
今日も生まれては消えてく

面倒臭くて手に負えないな
この愛という名の不条理
懲り懲りだって思うけど キミ無しじゃ辛い

forever love
I’ll make your smile
叫びたいくらいだダーリン
この人生で最大の出会いだと悟ったんだ
我が人生で最愛の人は
そう キミ一人
ただ一人

<出典>turn over?/Mr.Children 作詞:桜井和寿

 

 

歌詞の意味を深読み

ここからは歌詞を抜き出し、独自解釈の深読みをしていきます。

 

明け方の東京はしらけた表情で
眠れないボクのことを見下ろしてる
こんなスタートで今日を迎えてしまうのは
「誰のせいなんだ!?」って言いたくもなる
<出典>turn over?/Mr.Children 作詞:桜井和寿

歌い出しの歌詞は主人公のボヤキから始まります。

「誰のせいなんだ!?」と言ってはいるものの、これは間違いなく“キミ”のこと。主人公の言い方からして、結構むしゃくしゃしていますね。

何か“キミ”との間に良くないことがあったのは明らか。リスナーにはそんな情報が渡される歌い出しです。

 

キミは今どう思っているの?
すれ違いの日々を
<出典>turn over?/Mr.Children 作詞:桜井和寿

ここで、やはり「すれ違い」があったことがわかります。

ケンカでしょうか。いや、僕の勝手な想像としては、そんなハッキリと正面でぶつかった出来事ではなく、もっともやもやしたイヤな感じで“キミ”と昨日別れてしまったのではないかと思います。

正面切ってケンカできた方が、よっぽどよかった。なんて思うことは多々ありますよね。

 

映画じゃ 躓いても立ち直っていくってストーリー
散々観たろう?だけど現実は違う
誰かしら泣いてんだよ 栄光と美談の裏で
だからさ よく考えてみて
機嫌直してよ
<出典>turn over?/Mr.Children 作詞:桜井和寿

映画の主人公が躓いては立ち直って夢を手にする…。

映画ではその主人公の裏側で負けた立場の人間は描かれない。でも現実では負けた側の相手もちゃんと存在して、泣いていたりする。

急に何の話かと思いますが、これは主人公は自分のことを言っているワケです。

泣いている誰かしらというのは自分で、そんな存在がいることをよく考えてみて。と、“キミ”に向けて言っているのです。

で、そのうえで「機嫌直してよ」とお願いしています。ということは、主人公だけでなく、“キミ”もイヤな思いをしていたということですね。

 

頭の中 妄想が渦を巻いている
悪いことばかりを考えてしまう
<出典>turn over?/Mr.Children 作詞:桜井和寿

これが主人公が明け方まで眠れなかった原因です。

個人的にも経験あります。好きな相手とイヤな感じで過ごしてしまったら、もうこのままその穴が埋められなくて終わってしまうんじゃないか?なんて悪いことばかり考えてしまいます。

 

キミに必要な理解者
今こそなろうと思います
<出典>turn over?/Mr.Children 作詞:桜井和寿

ここがこの歌詞の「ターンオーバー」のポイントです。

ガラリと主人公の気持ちや姿勢が変化していますね。“キミ”が大事な存在だと確信し、自分がそれに見合う存在になろうと決心したのです。

ただ、タイトルには「turn over?」と「?」がついているため、全体解釈で書いた通り、主人公は自分が変わったことを自覚し切れていないのだと思います。

「ます」って急に丁寧語になっているところが個人的に好きです。真摯さなの中にかわいらしさがありますよね。

 

 

子供らの聖歌隊 その歌声のように
どこまでも透き通っていて嘘はない
<出典>turn over?/Mr.Children 作詞:桜井和寿

桜井さんの書く歌詞はやっぱりすごいなと感じたのが、この部分。

子供らの聖歌隊」のように、という喩えが絶妙で素敵です。

透き通っていて嘘がないのは何のことかと言うと、次の歌詞の部分です。

 

forever love
I’ll make your smile
叫びたいくらいだダーリン
我が人生で最愛の人は
そう キミ一人
<出典>turn over?/Mr.Children 作詞:桜井和寿

2番のサビの歌詞です。

ここが「ターンオーバー」した後の主人公の気持ちの部分です。

「永遠に愛する覚悟と、“キミ”を笑顔にすることを誓う気持ちでいる」と、“キミ”に叫びたいくらい思っている。

そして畳みかけるように、「我が人生で最愛の人」だと思っている。

前半の歌詞が嘘のように真っ直ぐな気持ちが描かれています。

 

地球は回る 僕らとは無関係で
それもそうさ いろんなカタチの愛があって
今日も生まれては消えてく
<出典>turn over?/Mr.Children 作詞:桜井和寿

この部分の歌詞も、「ターンオーバー(変化)」のメタファー(隠喩)です。

「地球は回る」「生まれては消えてく」この2つの言葉が、次々に変化していうことや入れ替わっていくことを暗示しているように捉えられます。

これまでの主人公と“キミ”という2人の人物から視点から視野が広がり、世の中全体がこうして「ターンオーバー」を自然と繰り返しているという切り口が示されています。

 

面倒臭くて手に負えないな
この愛という名の不条理
懲り懲りだって思うけど キミ無しじゃ辛い
<出典>turn over?/Mr.Children 作詞:桜井和寿

「懲り懲りだって思うけど キミ無しじゃ辛い」の部分、わかりみが深い人も多いのではないでしょうか。

悩んだり、傷ついたりするのは、好きだからこそ。好きだからこそ、キミがいなくちゃ辛い。

こんな不条理の中に投げ込まれてしまう。

誰かを好きになることというのは、こういうことなんだと思います。

 

 

forever love
I’ll make your smile
叫びたいくらいだダーリン
この人生で最大の出会いだと悟ったんだ
我が人生で最愛の人は
そう キミ一人
ただ一人
<出典>turn over?/Mr.Children 作詞:桜井和寿

最後の歌詞です。

すでに出て来た歌詞を強調して終わっていきます。

ひとつ加えると、「悟ったんだ」の部分がここもまた「ターンオーバー」のポイントを示しています。

“キミ”への想いを悟ったポイントで、主人公は変わった(ターンオーバーした)のです。

 

歌詞の意味からの学び

ターンオーバーし立ての自分の心には、誰もがみんな「?」が付いて、後で気づく。

この歌詞の最大のポイントは、やっぱりタイトルの最後に付いてる「?」です。(ミスチルの曲で「?」が付いているのは初だそうです。確かに他に思い浮かびません)

自分の気持ちが変化したとき、しばらく後からその変化に「あれ?もしかしてオレ変わった?」と気づく。確かにそういうものではないかと気づかされます。

そしてさらにその後に、「確かに変わった」という確信がきて、「オレはこういう人間だ」とターンオーバー(変化)が完了する。

人が変わるときって、こういう順序なのではないでしょうか。

つまり、この歌詞の主人公はターンオーバーの初期段階。これからその変化にだんだん気づいていくときが、また辛い思いをするものですが、それが恋というものですよね。

 

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