「Surrender」の歌詞から学ぶ

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「Surrender」の歌詞学歌詞解釈

Mr.Children「Surrender」の歌詞の意味と解釈を書いて行きます。

歌詞全体の解釈

まずはこの曲の歌詞全体の解釈から。

歌詞全文はこちらを参照(J-Lyric.net様)

 

“Surrender”は英語で“降伏”という意味。「スレンダー」じゃなく「サレンダー」という発音だそうです。

主人公の“僕”は“君”からの別れ話をなんとか切り抜けようとしますが、“君”の意志は固く、もう降伏するしかない。そんな状況が描かれた歌詞になっています。

「コーヒーを飲んで火傷してしまった」という出だしの歌詞からするに、唐突な別れを切り出されての失恋ではないかと僕は解釈しています。

「積乱雲」「暗闇」「雨」という単語から、失恋のどんより暗い世界観も伝えわってきます。同時に、どこか気怠さがが漂っていて、まさに“降伏”というタイトルがしっくり当てはまる歌詞ですよね。

歌詞の深読み

ここからは歌詞を抜粋し、独自解釈の深読みをしていきます。

 

Coffeeぐらいで 火傷したのが
動揺してる 証拠なんだけど
さよならを 君が急に云うからさ
<出典>Surrender/Mr.Children 作詞:桜井和寿

歌い出しの歌詞。この出だしのフレーズがとても好きなんです。

たださよならを言われたと言うのではなく、コーヒーを飲んで舌を火傷したという表現。本当に急な申し出で、主人公の“僕”が完全に動揺してしまってた瞬間の心境が想像できます。

“僕”は別れの予兆すらも感じていなかったのではないか。そんな風に考えてしまいます。

 

笑い飛ばす事ができたなら
どんなにかグレイトな奴と思われるだろう?
でも 僕は違う
<出典>Surrender/Mr.Children 作詞:桜井和寿

急な別れ話。確かにこれを笑い飛ばす事できたら、男として器の大きさや余裕を感じさせる大した奴だと思います。

でも、残念ながら“僕”は違う。ちなみに僕も違います。たぶん“僕”以上に動揺して、その場に座って彼女と向かい合っていることさえもままならないでしょう。

だけど、そんなグレイトな奴、人間として可愛げがなさすぎですよね。余裕があり過ぎてムカつくというか。

彼女に本当に惚れていたなら、所詮僕たち男はこんなグレイトな奴になれっこないんですよ。

ということは、主人公の“僕”は彼女にすっかりぞっこんだったということになります。

 

もう 土壇場
されど もうひと押し
けれど I Surrender
<出典>Surrender/Mr.Children 作詞:桜井和寿

別れを切り出され、いきなり土壇場に立たされた“僕”。でも、ここでもうひと押し、なんとかならないかと粘ってしまう。男の性ですかね。いや、女性も同じなんでしょうか。

しかし、このもうひと押しが、別れを切り出した方にとってはとても醜いものに映ってしまうんです。

「なんで?」「本当にもうダメなのか?」「ダメなとこ全部直すからさ」これらすべて逆効果。

僕も過去に、この“もうひと押し”をしてしまい、直接相手にそう言われたことがあります。「そういうところがダメなの」と…。そして、「I Surrender」と降伏するしかなくなります。

ちなみに、「I Surrender」は「愛されんだ」と響きをかけているという噂もあるみたいです。歌詞のつながり的にはちょっと合わないと思うんですけどね。

 

愛情なんて どうせイリュージョンだと
訳しり顔で暮らした日々は
君が白痴に思えもしたけど
<出典>Surrender/Mr.Children 作詞:桜井和寿

“愛情”なんてものは、手品やイリュージョンのように、トリックを使ってあたかも本物っぽく見せているだけのものだと、かつての“僕”は考えていたのです。

“君”が白痴思えたのは、彼女は“愛情”というものを大事にしていたからだと想像できます。愛情についてどこか虚像のようなものと捉えていた“僕”にとって、そんな彼女は浅はかに見えたのでしょうね。

この構図からするに、最初は彼女の方が“僕”に恋心を抱いていたと思われます。先にアプローチしてきたのも彼女の方だったのではないでしょうか。

しかし、付き合いが進むにつれて、“僕”にとって彼女はかけがのない存在になっていきます。そして最後には想いの度合いが逆転してしまったんですね。

 

大嫌いなフュージョンで
泣けそうな自分が嫌 イヤ
<出典>Surrender/Mr.Children 作詞:桜井和寿

フュージョンというのは音楽のジャンルのこと。ジャズやロックやラテン、電子音楽などを融合した音楽のことだそうです。

“僕”は、このフュージョンが大嫌いだったとのこと。だけど、そんなフュージョンを聞いたワケです。

夜に一人で入ったバーなどの店でたまたま耳にしたのか、もしくは敢えて聞いたかのどちらかだと思いますが、それで泣いてしまったのは、彼女がフュージョンを好きだったからなのでしょう。

“僕”と一緒にいるときにもよく聞いていたのかもしれません。そんなときには「それ嫌いなんだけど」なんて彼女に言っていたのかもしれませんね。しかし、今となってはそれも過去の話。

泣きそうになる心境が婉曲的に伝わってきますね。

 

暗闇を照らしてよ あの頃のように
君無しじゃ不安定なんだよ
一切合切を無くしても 構わないと思えてたのに
そう信じれたのに
<出典>Surrender/Mr.Children 作詞:桜井和寿

これが“僕”の本心をそのまま書き出した言葉です。“僕”にとって彼女の存在がどれほど大切だったかわかりますね。

「一切合切を無くしても構わない」は完全に嘘ですね彼女のことだけは別だったはずです。

 

胸に無情の雨が降る
二人で過ごした日々は 路上のチリのよう
流れて 消えて The Endさ
<出典>Surrender/Mr.Children 作詞:桜井和寿

最後の歌詞です。なんとも切ない締めくくりの言葉。

「雨」「チリ」「流れる」という言葉はリンクしていると思います。

雨に降られた路上のチリは、流れて溝などに消えていきます。

2人で過ごした思い出は、今となってはそれだけ儚いものだと書かれた歌詞ですが、僕はもう一歩深読みしてしまうのです。

胸に降った雨は、彼女との楽しかった思い出を湿らせ、脳にベッタリと貼りつかせてしまう。

そうしていつまでも彼女のことを忘れることができない。そんな情景を思い浮かべてしまうんですよね。

“僕”にとって、彼女を忘れる“本当の「The End」”はいつやってくるのでしょうか。

 

学びの一言

日に日に愛情が積み重なっていった彼女からの急な別れ話。そんな記憶はいつまでも脳にこびり付いて離れない。

幸せを感じていた日常のなかで、ある日突然別れ話をされる。これはキツイですよね。

「これからも明るい未来を信じてたのに」という思いに駆られるし、そんなキツイ記憶は脳裏にくっきり刻まれてしまいます。

それでも、恋愛に失恋はどうしても付きもの。その記憶を受け入れて流してしまう日が来るその日まで、こんな歌を繰り返し聞いてしまうんですよね。

 

▼「重力と呼吸」までの“全曲”詩集。冒頭の桜井さんの作詞に対する熱い想いが超貴重です。

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