「その向こうへ行こう」の歌詞から学ぶ

「その向こうへ行こう」の歌詞から学ぶ歌詞解釈

Mr.Children「その向こうへ行こう」の歌詞の意味と解釈を書いて行きます。

歌詞全体の解釈

まずはこの曲の歌詞全体の解釈から。

歌詞全文はこちらを参照(J-Lyric.net様)

 

ベイビーサラミ、フランクフルト、ショートケーキ。そして「ござるよ」。例えや言葉選びが絶妙で、脳みそにこれらのワードがひっついて来て離れません。

相手はおらず、ただただ自分への言い訳をしている。そんなこの歌詞の主人公。

しかし、そんな自分に価値を見出し、励まし、意気込み、また少し希望を持つ。

こんな自分自身とのやり取り、おそらく誰でも身に覚えがあるのではないでしょうか。

個人的にも他人事と思えないこの歌詞を解釈していきますよ。

 

 

歌詞の意味を深読み

ここからは歌詞を抜粋し、独自解釈の深読みをしていきます。

 

思ったよりも僕等が 目の当たりにしてる壁は高く
もうこんなはずじゃなかったと嘆いても後の祭りなのです
<出典>その向こうへ行こう/Mr.Children 作詞:桜井和寿

思っていた理想の自分の前に、高い壁が現れてしまったと感じる主人公。

しかしこれは誰でも経験があることだと思います。僕」ではなく「僕等」となっているのは、暗にそれも含んでいるのではないでしょうか。

そのときに過去を悔やんでも、それはもうどうしようもないこと。過去ですからね。

しかし、「後の祭り」という言葉を使っていながらも、主人公の心は死んでいません。

 

縮み上がった魂
しなびたベイビーサラミ
もう一度フランクフルトへ
<出典>その向こうへ行こう/Mr.Children 作詞:桜井和寿

高い壁にぶつかって、すっかりビビッてしまった自分の魂。

それを「しなびたベイビーサラミ」と喩えています。しかし、それをもう一度フランクフルトのようにジューシーで大きくしてやるんだという心意気が主人公の中にはあるのです。

ベイビーサラミとフランクフルト…。この喩え、ちょっと下ネタにも感じますね。桜井さんならそれも狙っていそうです。

 

ショートケーキで例えるのなら イチゴだけ最後に食べるタイプで
口に入れる手前で落として捨てた夢もいっぱいござるよ
<出典>その向こうへ行こう/Mr.Children 作詞:桜井和寿

喩えの歌詞が続きます。

ここでは、ショートケーキの「イチゴ」を「夢」に喩えています。

もどかしいのは、ショートケーキのイチゴならば真っ先に食べてしまうこともできるけど、「夢」は手順を踏んだり下積みを経ないと手が出せないものである場合が多いこと。最後に食べざるを得ないことが多いものです。

時間がかかってしまううちに状況が変わったり、自分の気持ちが変わることもあるかもしれません。

そうしてダメになってしまったりあきらめてしまった夢が、大小さまざま、振り返れば僕にもあります。

さすが桜井さんの絶妙な喩えです。ライブのMCでも話すことが多い、メタファー(隠喩)ってやつですね。

 

 

見損なっちゃこまるぜ
不可能は辞書にない
そうさ僕はまだちゃんと本気だしてないだけ
<出典>その向こうへ行こう/Mr.Children 作詞:桜井和寿

しかし、ここで急に前向きで強きになります。

「不可能は辞書にない」まるで皇帝ナポレオンのようなセリフ。

しかしその後にくるのは、「まだちゃんと本気だしてないだけ」という、言い訳のなかでもかなり低品質でありきたりな言い訳。

でもそんなこと、主人公はきっと自分で自覚しているのです。僕の解釈としては、半分真剣に言っているけど、もう半分は自分のふがいなさを噛みしめながら言っているのだと思います。

 

さぁ 一発でクリアしよう
方法ならいろいろ
目指してたものの
その向こうへ行こう
<出典>その向こうへ行こう/Mr.Children 作詞:桜井和寿

サビの歌詞です。

ちまちまやるんではなく、一発で今目の前にある高い壁をクリアしてしまおうという意気込みを持ち直した主人公。

方法はいろいろあるはず。そのどれでもいいから、とにかく自分の目指した夢を叶え、その向こうにある景色を見に行きたい。

そうして自分を奮い立たせる気持ちになっています。

 

腰をくねる女の よがり声が世慣れたフェイクでも
白けて萎えるような ロマンチストではこの先生きてゆけぬぞ
<出典>その向こうへ行こう/Mr.Children 作詞:桜井和寿

これまた特徴的なフレーズです。

あの行為の際の女性の反応がフェイク(=演技)だとわかってしまっても、それで白けてしまうようなロンマチストじゃダメだ。と言っています。

このフレーズももちろんメタファー(=隠喩)で、要は世の中にはこの女性の演技のような、虚構も多く、それで自分の理想が叶わないからと歩みを止めてしまうんでは、到底先に進めませんよ。という意味合いです。

演技や嘘、ニセモノ、見かけ倒し。それらも合わせ飲んで世の中を渡っていく覚悟が必要なんだと、暗に示してくれています。

自分が望んだものばかり目の前に現れればそれは最高ですが、確かにそう上手くはいかないもの。虚構の中から理想を探してやるというスタンスが大事なのかもしれません。

 

 

下痢が続いてるので
病気かも知れません
将来への不安が脳裏をよぎるけれど
<出典>その向こうへ行こう/Mr.Children 作詞:桜井和寿

このフレーズでも主人公の不安が書き表されています。

下痢のようなちょっとしたことでも、夢や理想をつかむ前に、病気でやられちゃうんじゃないか…。なんて、いちいち不安になってしまう。

サビの歌詞では勢いのあることを言うのですが、その気持ちの前後にはやはり不安な気持ちが存在していることを表すためのフレーズとなっています。

 

さぁ 簡単にクリアしよう
そうさ十人十色
捜してたものの
その向こうへ行こう
<出典>その向こうへ行こう/Mr.Children 作詞:桜井和寿

不安や迷いや障壁も、簡単にクリアしてしまおう!

やはり、サビの歌詞では威勢のいいことを言う主人公。でも、この気分の波にこそ、人間の心の内が表現されています。

十人十色。僕は僕だから、夢をつかむまでの過程もタイミングも、人と違って当たり前。まだまだ大丈夫!ここの「十人十色」は、こんなふうに自分を励ますニュアンスではないかと個人的に感じます。

 

そう 一発でクリアして
その向こうへ行こう
目指してたものの
その向こうへ行こう
そして I’ll go to home
<出典>その向こうへ行こう/Mr.Children 作詞:桜井和寿

締めくくりのサビの歌詞ですが、最後の「I’ll go to home」が非常に気になります。解釈の自由度が高い部分な気がしますね。

「I’ll go to home」は、Googleで調べてみても「私は家に帰る」という訳になるようです。

一発で壁をクリアして、目指してたものの向こうに行こうと言っておきながら、「家に帰る」。

ストレートに考えるだけでは違和感を感じる流れです。

そこで僕は、こんな解釈をしてこの歌詞を読んでいます。

主人公にとっては、夢や理想を達成した自分こそ「home」なのだ。

「home」は実際の建物の家という意味ではなく、“本来の自分”のこと。これもまたメタファーなのではないかと僕は考えます。

帰るべき場所は、夢や理想を達成した先にあるのだと、そのくらいの想いを持って主人公は意気込んでいる。

そう考えると、歌詞の冒頭でひ弱なことをもにょもにょ言っていた主人公が、逆向に屈しないキリッとした青年に感じられてきます。

うん、この捉え方の方が、個人的には終わり方として好きですね。

 

歌詞解釈からの学び

今がふがいなくても、「自分ならできる」と信じられるなら、それ以上の資産はない。

「今」なんてすぐ流れて行ってしまうもの。それよりも、未来の自分は大丈夫と信じられる自信さえあれば、それ以上に価値のあるものはないように思います。

この歌詞の主人公は自分に対しての自信をきちんと持ってますよね。例えつよがりだとしても、考えたこと、言葉にしたことは実現しやすくなるもの。個人的な経験からもそう思います。

未来を良くするには、自分の未来を信じる気持ちは不可欠。それこそがすべての原動力となり、明日をがんばるエネルギーになる。

その向こうの景色、僕も見てみたいなぁ。まだまだペースを緩めずにがんばろう。

Q の曲一覧
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