「ROLLIN’ ROLLING ~一見は百聞に如かず」の歌詞から学ぶ

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「ROLLIN' ROLLING ~一見は百聞に如かず」の歌詞学歌詞解釈

Mr.Children「ROLLIN’ ROLLING ~一見は百聞に如かず」の歌詞の意味と解釈を書いて行きます。

歌詞全体の解釈

まずはこの曲の歌詞全体の解釈から。

⇒歌詞全文はこちらを参照(J-Lyric.net様)

 

この曲、タイトルに見慣れたことわざがあります。

あれ?でもこれ、逆じゃない?正しくは「百聞は一見に如かず」ですよね?

桜井さんの間違い?いや、そんなワケありません。これは絶対に意味があります。

その意味の裏には哲学が、深い人生観があるはず。

この曲の僕の解釈では、ある一人の“おっさん”が登場します。

この“おっさん”は、ある繁華街のとおりに座り込んで、ご主人!お嬢さん!若ぇの!と声をかけます。

そんなイメージを持って歌詞を深読みすると、「百聞は一見に如かず」ではなく「一見は百聞に如かず」となった理由を僕なりに見出すことができるんです。

その深読みを次から書いていきますね。あくまでも僕個人の妄想解釈なのをお忘れなく。

歌詞の深読み

ここからは歌詞を抜粋し、独自解釈の深読みをしていきます。

 

いいかい そこのご主人
耳をかっ穿って よく聞いてってくれ
いいかい そこのお嬢さん
足を止めて聞いてくれる あんたは有能
<出典>ROLLIN’ ROLLING ~一見は百聞に如かず/Mr.Children 作詞:桜井和寿

とある繁華街の通りに腰を下ろしたおっさんが、道行く人に声をかけます。

この曲の歌詞では、2つの話が登場します。2つとも、この怪しげなおっさんが話した話です。

1つめの話は、「家族思いで働き者の優男が、親友に妻を寝取られ、そのまま妻には出ていかれてしまった」というエグい話。

2つめの話は、「神童とまで呼ばれた美声の少年が、変声期でその声を失い、今ではごく普通の人だというあっけなくて儚い話。

そんな話のことをおっさんはこう評します。

よくある話さ まあ聞いてってくれ
<出典>ROLLIN’ ROLLING ~一見は百聞に如かず/Mr.Children 作詞:桜井和寿

人生の不条理っていうのを良く知ってるよね?
<出典>ROLLIN’ ROLLING ~一見は百聞に如かず/Mr.Children 作詞:桜井和寿

こんなのはよくある話だわね。いやー、世の中は不条理だね。

さらに締めくくりにはこのセリフ。

 

一見は百聞に如かず さぁ聞いてってくれ
<出典>ROLLIN’ ROLLING ~一見は百聞に如かず/Mr.Children 作詞:桜井和寿

出ました。「一見は百聞に如かず」です。

正しいことわざの「百聞は一見に如かず」は、“百回聞くより一回見ることの方が優れている”という意味。

となると、「一見は百聞に如かず」は、“一回見るより百回聞くことの方が優れている”という意味になります。

その心は・・・

「1つのケースを見て、それで全部と思うんじゃない。こんな話は、まだまだ世の中に溢れているんだ。あんたの身にも降りかかるかもしれない。せいぜい気をつけるんだな。」

おっさんはこう言いたいのだと考えます。

1つのケースのことを実際に見てよく知っていることより、似たようなケースが世の中にはたくさんあるということを想像できることが大事。

これが「一見は百聞に如かず」の意味だと思うのです。

 

さて、これを踏まえたうえで最後の歌詞を深読みするとものすごく深いんです。いつ聞いても心が震えます。

いいかい そこの若ぇの
援護射撃するぞ さぁ駆け抜けろ
そうだ ROLLIN’ ROLLING‼
栄光を手にしよう さぁ駆け抜けろ
いいかい そこの若ぇの
百聞は一見に如かず お前の目で見ろ‼
<出典>ROLLIN’ ROLLING ~一見は百聞に如かず/Mr.Children 作詞:桜井和寿

歌詞の最後は、「百聞は一見に如かず」と正しい方のことわざになっています。

なんで最後に逆転したのか。

散々「聞いていけ」と言っておきながら、最後は「自分で見ろ!」と言う。なんだか最後に筋がブレたように思えるおっさんですが、こう考えるとどうでしょう。

 

おっさんこそが、そんな人生の不条理を過去に味わった人なのです。

人には言えないような人生のエグさを味わい、どん底を見た。

あてもなく繁華街を徘徊していると、そこですれ違うのはみんな幸せそうな人ばかり。

おっさんは、そこを行き交う人の姿を直視できません。

「おれだって、あのころは幸せだった。なのに・・・」

決して自分だけが悪かったわけじゃない。今でも、あのころに戻れば同じ結果をたどるのだろう。避けきれない、不幸としか言えない出来事だった・・・。

そうして、おっさんは駅前通りに座り込んだ。そうして世の中の不条理を通行人に浴びせた。

はじめは「お前らも不幸になれ」という気持ちもあった。

 

しかし、おっさんは強く優しい人だった。

「人生に何が起こるかは、生きてみなくちゃわからない!」

おれがこうして世の不条理を教えてやることで、予備知識を与えて(援護射撃をして)やるよ。

だから思いきり自分の人生を駆け抜けろ!そしてお前こそは栄光を手に入れろ!

百聞は一見に如かず。お前の人生はお前の目で見ろ!!

おっさんが必死になって聞かせる話には、この世の人間に対する愛があったのです。

 

学びの一言

「百聞は一見に如かず」が正しいのなら、「一見は百聞に如かず」も場合によっては正しい。

百の他人の人生から学び、一回きりの自分の人生を生きよう。

以上の深読みは勝手な妄想での解釈ですが、そんな曲だと思いながら、僕はこの「ROLLIN’ ROLLING」を聞いてしまいます。

前向きに、強く、生きる勇気が湧いてきませんか?

きっと、見知らぬおっさんが後ろで援護射撃のために銃を構えてくれています。

 

▼「重力と呼吸」までの“全曲”詩集。冒頭の桜井さんの作詞に対する熱い想いが超貴重です。

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