Mr.Children「my confidence song」の歌詞の意味と解釈を書いて行きます。
歌詞全体の解釈
まずはこの曲の歌詞全体の解釈から。
「confidence」は“信用”や“自信”という意味の英単語。“信用させる”や“信用できる”というニュアンスもあるそうで、僕は「my confidence song」というこの曲のタイトルを「僕の信用できる歌」と直訳しています。
「song」は、“歌”という限定的な意味ではなく、“言葉”とか“考え”という意味合いが強いのかなと歌詞を読んでいると感じます。
なので、「僕の信じている考え」という解釈の仕方がこの歌詞に最も合うのかな。と勝手に思っています。
歌詞の深読み
ここからは歌詞を抜粋し、独自解釈の深読みをしていきます。
マシンガンみたいに僕を責めて
愛しき人は去れど
あどけない日の面影に
すがれば傷つくだけ
<出典>my confidence song/Mr.Children 作詞:桜井和寿
かつて付き合いたてであどけなさもあった2人の関係は、時間の流れによって大きく変わってしまったようです。
気に入らない部分をぶちまけられて、喧嘩別れのようにして破局してしまったのでしょう。
そうなってしまってからだと、かつてのあどけなさを思い出すのは難しく、思い出してもあまりの変化の大きさに傷ついてしまう。ダメになった恋愛をあとで振り返るとなると、どうしてもこんな感じになってしまいますよね。
いたずらな時の流れが
また僕を試してるなら
さぁ どこまでも流れてゆくよ
everywhere I’ll go
<出典>my confidence song/Mr.Children 作詞:桜井和寿
そんな出来事をきっかけに、“僕”は「時の流れが自分のことを試しに来ているな」と感じたのです。
それならば、その流れに身を任せて、どこへでも行くべきところまで行ってやろうじゃないか。
この考え方こそが、“僕”の「my confidence song」、つまり「僕の信じている考え」なのです。
時の流れに逆らうのではなく、なるようにしかならないのならば、それをどこまでも受け入れてやろうという信条を持っているということですね。
永遠なる 欲望の果てに
誰もが 土に戻るなら
失くすものは何もないはずさ
everywhere I’ll go
<出典>my confidence song/Mr.Children 作詞:桜井和寿
生きている間、欲望を追い求めて生きても、最終的にはそこで得たものは何も持って行けず、体ひとつで死んでいく運命。
結局最後にはすべてを失ってこの世から去るなら、失敗したり損したりしても別に怖くないじゃないか。“僕”はそんな達観した人生観に気づいたようです。
学びの一言
時の流れに身を委ねて生きるという考え方のメリット
最後の歌詞の解釈に書いたことですが、最終的にはすべて失って死ぬのなら、失敗しても怖くない。そういう考え方もなかなかいいな、と僕は思ったりします。
失敗できない、損したくないと思って生きると小さくまとまった人生になってしまいます。そしてとても疲れます。
自分のやりたいことをやって、あとは流れに身を任せてどこへでも行こう。そんな生き方の方が、この短い一生を豊かに濃く、リラックスして過ごせる気がします。
▼「重力と呼吸」までの“全曲”詩集。冒頭の桜井さんの作詞に対する熱い想いが超貴重です。
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