「妄想満月」の歌詞から学ぶ

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「妄想満月」の歌詞から学ぶ歌詞解釈

Mr.Children「妄想満月」の歌詞の意味と解釈を書いて行きます。

歌詞全体からの意味解釈

まずはこの曲の歌詞全体の解釈から。

 

公園のベンチでたまたま見かけた女性に恋心が芽生えた主人公。

そこから主人公の誠に勝手な“妄想”が始まります。

誰に知られるワケでもない主人公の身勝手な妄想。ですが、彼女の飼う犬と空に浮かぶ満月にはしっかり見られ、やましい心を勘づかれていた、という描写が面白い構図になっている歌詞です。

歌詞全文(引用)

夜の公園で タバコをふかし
出合い頭の 君に恋する

隣のベンチに 君が座って
風が吹くたび 素敵な香り

外は満月 分別なんてのは 闇に塞がせて
君の心のすべての穢れを
教えて

君が飼ってる大型犬が 俺に吠えてる
何もしていないのに

朝が来たなら 目隠しをして 小さく話そう
君の肉体のすべての乱れを
教えて

男の方へ 君は駆けてく
彼氏なのかな? ただの友かな?

名も知らぬ君

<出典>妄想満月/Mr.Children 作詞:桜井和寿

 

 

歌詞の意味を深読み

ここからは歌詞を抜粋し、独自解釈の深読みをしていきます。

 

夜の公園で タバコをふかし
出合い頭の 君に恋する
隣のベンチに 君が座って
風が吹くたび 素敵な香り
<出典>妄想満月/Mr.Children 作詞:桜井和寿

夜の公園のベンチでタバコをふかしていたところ、隣のベンチに女性が座り、ふと目と心を奪われる主人公。その場面がくっきりと目に浮かんでくるような描写です。

まあ、間違いなく美人さんだったのでしょうね。

しかも、彼女の方から吹いてきた風には素敵な香りが感じられ…

確かに、ひととき心を奪われるのはわかる気もしますね。同じ男としては。

 

外は満月 分別なんてのは 闇に塞がせて
君の心のすべての穢れを
教えて
<出典>妄想満月/Mr.Children 作詞:桜井和寿

ここから一気に主人公の妄想が始まります。

満月が外にあるということは、主人公と出合い頭の美人は同じ部屋の中にいる設定なのがわかります。

心の穢れとは、つまりは淫らな気持ちのことを指しているのだと思います。

主人公の頭の中は、彼女とそういう関係になることで満たされている状態。まったく、しょうがありませんね。

 

君が飼ってる大型犬が 俺に吠えてる
何もしていないのに
<出典>妄想満月/Mr.Children 作詞:桜井和寿

そんな主人公に向かって、彼女が連れている大型犬が吠え立てます。

これは、彼女に対して身勝手で汚らわしい妄想を抱いていることを、犬は察したためです。

「何もしていないのに」と主人公は言いますが、妄想をしていることは自覚していたのでしょう。それに対する罪悪感も少しは持っていたから、犬が吠えてくることが気になったのですね。

単に「犬」ではなく「大型犬」という表現のところも、主人公の罪悪感を示しているように深読みできます。

逆に「小型犬」だったら、なんだかこのまま2人は出会っていい感じにもなりそうなイメージになりそうですよね。

 

朝が来たなら 目隠しをして 小さく話そう
君の肉体のすべての乱れを
教えて
<出典>妄想満月/Mr.Children 作詞:桜井和寿

主人公の妄想の続編です。一夜が明けて、朝を迎えた場面になっています。

「目隠しをして小さく話す」なんて、もうめっちゃラブラブでイチャイチャしている感じですよね。

1番の「心の穢れ」に対して、ここでは「肉体の乱れ」と歌っています。まさしく妄想ですね。

 

男の方へ 君は駆けてく
彼氏なのかな? ただの友かな?
名も知らぬ君
<出典>妄想満月/Mr.Children 作詞:桜井和寿

しかしここで状況が一変します。

彼女が立ち上がったと思ったら、向こうに見える男の方へ駆けて行ってしまったのです。

彼氏なのか、ただの友達なのか。主人公にとっては気になるところかもしれませんが、どちらにせよ、妄想タイムはここで終了となってしまいました。

名前も知らないのに、僕の気持ちをもてあそんだ彼女。…ですが、身勝手に妄想をしていたのは主人公の方。

なんともあっけなく、現実に引き戻され、ひとり公園のベンチに座り続ける姿がシュールさもあるクライマックスです。

 

 

歌詞の意味からの学び

多かれ少なかれ、人は妄想から恋を始めるのかもしれない。

主人公の身勝手な妄想と、そのバチが当たったように残念な結果に終わる淡い恋心を感じる歌詞ですが、冷静になって考えてみると、恋をした瞬間というのは、みんな身勝手な妄想をするのでは?とも思いました。

主人公ほど露骨なものでなくとも。

妄想をよく捉えれば、“理想のイメージ”なのかなとも感じます。理想として描いたものに向かって、人間は行動するもの。自分の理想を描くのはいいことですよね。

ただ、この歌詞の主人公は、あっけなく彼女との理想は崩れ、やましい妄想をしていたバチがあたった。という結末で終わっているのが良さなんですよね。

 

▼「重力と呼吸」までの“全曲”詩集。冒頭の桜井さんの作詞に対する熱い想いが超貴重です。

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