「未来」の歌詞から学ぶ

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「未来」の歌詞から学ぶ歌詞解釈

Mr.Children「未来」の歌詞の意味と解釈を書いて行きます。

歌詞全体の解釈

まずはこの曲の歌詞全体の解釈から。

歌詞全文はこちらを参照(J-Lyric.net様)

 

この歌詞の主人公は自分の未来について不安や閉塞感を持っています。

そんな未来について考えていると、つい足が止まってしまったり、行動しても報われないのではないかというネガティブな思考になってしまう。歌詞の前半ではそんな心境が描かれています。

しかし、歌詞の最後では、未来という目的地を持ってヒッチハイクしている自分を迎えに行けるのは自分だけと気づき、「立ち止まってはいられない」と考え直しています。

未来が不安なのは全人類共通ではないでしょうか。僕としても共感度のすごく高い歌詞です。だけど、じっくりと歌詞を聞いた後には立ち上がる勇気をもらえる、そんな曲だと感じています。

 

 

歌詞の深読み

ここからは歌詞を抜粋し、独自解釈の深読みをしていきます。

 

名前もない路上でヒッチハイクしている
膝を抱えて待ってる
ここは荒れ果てていて人の気配はないし
誰もここを通らないや
侵入禁止だってあらゆるもの拒絶して
追い払ったのは僕だから
誰も迎えに来ない ちゃんと分かってるって
だけどもう少し待ってたい
<出典>未来/Mr.Children 作詞:桜井和寿

ヒッチハイクしてるから誰かが通るのを待っている。でも、進入禁止という看板を置いて人が通るのを拒否している。だけどももう少し待っていたい。

これでもかというくらい矛盾した歌詞です。しかし、この矛盾した気持ち、とってもよくわかりません?

①行き詰った感のある自分の未来を感じている
②なんとかしたいけど自分ではどうにもできなさそう
③じゃあ他人や運に頼ってみよう ←ヒッチハイクの状態
④だけど人と関わりたくない ←進入禁止の看板。③との矛盾
⑤でももう少し希望を持っていよう ←④との矛盾

順番に書き出すとこんな感じです。この5つの気持ち、僕はすごく共感してしまいます。

でも、この5つの気持ちを持ったままでは、永遠に未来への不安から抜け出すことはできません。(主人公も後でこのことにちゃんと気づきます)

 

生まれたての僕らの前にはただ
果てしない未来があって
それを信じてれば 何も恐れずにいられた
そして今僕の目の前に横たわる 先の知れた未来を
信じたくなくて 目を閉じて過ごしている
<出典>未来/Mr.Children 作詞:桜井和寿

1番のサビの歌詞です。

この歌詞をよく読むと、歌い出しの5つの気持ちのことを違う言葉で言い直しているということに気づきます。ニュアンスとしては同じことを言っている形です。

歌い出しの歌詞は、このサビの歌詞のことを“ヒッチハイク”に喩えて書いているのです。

 

女が運転する車が止まって 「乗せてあげる」と言った
僕は感謝を告げて 車のドアを開いて
助手席に座って また礼を言う
しばらく走ると僕は固いシートに 居心地が悪くなって
女の話に相槌打つのも嫌になって 眠ったふりした
<出典>未来/Mr.Children 作詞:桜井和寿

ここからはじまる2番の歌詞は、恋愛のことを書いています。

ヒッチハイクの喩えは引き続きですが、1番は人生全体における未来の不安のことを書いているのに対し、2番では恋愛に特化した内容になっています。

「女」は恋のお相手を指していて、ひょんなことで主人公と出会います。そして女は「乗せてあげる」と言い、主人公もそれを受け入れたことで、付き合いはじめたということを暗示しています。

でも、次第に主人公は飽きてきて、女の欠点なんかも見つけて行きます。しまいには眠ったふりをしてやり過ごすということで、これは倦怠期や男の優柔不断さのことを書いているのでしょう。同じ男としてはなんだか肩身が狭いです。

 

 

出会った日の僕らの前にはただ 美しい予感があって
それを信じたまま 甘い恋をしていられた
そして今 音もたてず忍び寄る この別れの予感を
信じたくなくて 光を探している
<出典>未来/Mr.Children 作詞:桜井和寿

そんな2人に別れの気配が濃厚に立ち込めます。

自分にも原因があるのに、気づいたら別れの危機がそこまで迫ってきている。そうなってから相手の大事さに気づいて慌て出して、別れたくなくてなんとか手だてを求める。

こんな流れやそれに伴う心境も、恋愛ではあるあるではないでしょうか。すごく上手に、そしてリアルに描かれています。

 

いつかこの僕の目の前に横たわる 先の知れた未来を
変えてみせると この胸に刻みつけるよ
自分を信じたなら ほら未来が動き出す
ヒッチハイクをしてる 僕を迎えに行こう
<出典>未来/Mr.Children 作詞:桜井和寿

最後の歌詞です。主人公は今のまま何も行動しないでいてはダメだと気づきます。

未来が先の知れたものだと思えてしまったり、今後のことに不安があると、何か具体的に行動を起こすのはとても難しく感じるものです。その行動の先に未来が良くなることがイメージできないんですね。

しかし、主人公は自分の未来をなんとか良くしたいという気持ちを強くし、あがいてみることを決めました。

ヒッチハイクをしている自分を望むところに連れて行けるのは自分だけと気づいた主人公。このフレーズとてもカッコイイ。最後までヒッチハイクで喩えてられているのも芸術性を感じます。

 

学びの一言

未来を良くする第一歩は例外なく自分の気持ちである。

他人の力を借りたり、思いがけない幸運に恵まれたり。そんなことも人生にはありますが、それだって、「なんとか未来を良くしたい!」という気持ちもない人には降ってこないものだと僕は思います。

「良くしたい」と思いもしない人間にはそのチャンスが降ってきたことすらも気づけないという方が正確かもしれません。

そしてやっぱり、自分自身が望む未来に向かって行動すること。これがどんなときでも大事なんですね。そのことをこの歌詞は教えてくれます。

あなたの心の中に、ポツンとヒッチハイクしている自分はいませんか?

 

▼「重力と呼吸」までの“全曲”詩集。冒頭の桜井さんの作詞に対する熱い想いが超貴重です。

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