「蜘蛛の糸」の歌詞から学ぶ

このサイトの記事内では「アフィリエイト広告」などの広告を掲載している場合があります。
消費者庁が問題としている「誇大な宣伝や表現」とならないよう配慮し、コンテンツを作成しておりますのでご安心ください。
問題のある表現がありましたら、お問い合わせよりご一報いただけますと幸いです。

 

「蜘蛛の糸」の歌詞から学ぶ歌詞解釈

Mr.Children「蜘蛛の糸」の歌詞の意味と解釈を書いて行きます。

歌詞全体の解釈

まずはこの曲の歌詞全体の解釈から。

歌詞全文はこちらを参照(J-Lyric.net様)

 

片想いを書いた歌詞であることがわかります。主人公は男、だろうと思っています。この曲では“僕”などの一人称が出てこないので断定はできないんでけどね。

冒頭の「か細い糸」という言葉からは、その片思いが成就する確率はかなり低めだということが読み取れます。

世の中にはたくさんの女性がいるけれど、その中で“君”は特別な存在で、触れたいと思ってしまうし、目がくらむほど魅力的。

“君”のような女性は唯一無二なんだ。どうしてもこの想いをあきらめきれない。あきらめたくない。

主人公の強い想いが現実の厳しさに苦しみながらも希望を探す様子が、蜘蛛の糸や森、月といったものになぞらえられて描き出されています。

歌詞の深読み

ここからは歌詞を抜粋し、独自解釈の深読みをしていきます。

 

心は今 あらゆる可能性を網羅して
君へと向かう か細い糸を選んだ
<出典>蜘蛛の糸/Mr.Children 作詞:桜井和寿

出だしの歌詞から僕は感動を覚えます。

あらゆる可能性を網羅というのは、自分の身の回りにいる女性すべてについて、恋愛関係になれるか、なりたいか、ということを考えてみた。ということでしょう。

その結果、成就する可能性はか細いけれど、やはり“君”へと向かうことを選んだ主人公。

一途で愚直な恋。本当に人を好きになったら、やっぱりこの選択をしてしまいますよね。

 

それは蜘蛛の巣 或いは罠に誘う澄んだ糸
体中に纏い死んだとしても本望
<出典>蜘蛛の糸/Mr.Children 作詞:桜井和寿

しかし、“君”へと向かう選択をすることは、同時につらく苦しい想いもすること。このことを主人公も理解しています。

その選択をすることは、蜘蛛の巣という罠に自分から飛び込んでいくようなもの。だけど、例えそのことで身を滅ぼすようなことになっても、それで本望だという覚悟も持っている。

本気の恋をしていると、このような思考回路になりますよね。あきらめてしまうのもそれはそれでものすごくつらい。それならばいっそ、思い切り飛び込んで粉々に玉砕する方を選びたいという気持ち。とても共感できます。

 

荒れ茂る木々の暗がりで
夜露の滴に濡れて煌めく
<出典>蜘蛛の糸/Mr.Children 作詞:桜井和寿

主人公としては、なんとなく暗く映る世間でも、“君”のこと、または“君”への想いだけは特別に輝くものとして目立って見えるのですね。

木々は人々の雑踏のことを例えているのだと思います。

どんなに世間の喧噪に揉まれていても、頭はいつでも“君”のことを考えてしまう。そんな状況を素敵に描写している歌詞です。

 

この想いを闇雲に振りほどこうとして
でも出来なくて余計にきつく絡まるだけ
<出典>蜘蛛の糸/Mr.Children 作詞:桜井和寿

これもものすごく共感してしまう歌詞。

片思いというのは、あきらめたり逃げ出そうとするのが本当に難しい。

敢えて無理やり自分の本心と反対に行こうとすると、逆に本心を意識してしまうんです。

そうしてまた元に戻ってきてしまう。むしろ最初よりも一層つらい想いをする。

片想いって、まさにこれの繰り返しですよね。

 

恋の終わりの虚しさを
君だって知っているだろうさ
それなのに物怖じしない強さに惹かれてくよ
<出典>蜘蛛の糸/Mr.Children 作詞:桜井和寿

ここの歌詞、どうも“君”には想っている人がいるようです。

しかし、それは主人公以外の人物。そして主人公もそのことに気づいています。

でも、そんな“君”の姿にこそ惹かれるのだと言う。・・・なんとも切ない構図です。

 

君という無二の糸を
引き寄せるよ
<出典>蜘蛛の糸/Mr.Children 作詞:桜井和寿

最後の歌詞です。

主人公のこれからも変わらない決意表明を聞かされるようなフレーズです。

だけど、引き寄せるという表現からはあくまでも真摯な優しい態度を感じます。

想いは熱いけど、そこには相手への思いやりの気持ちも含んでいるという、主人公の人物像が最後に浮かんでくるようです。

 

学びの一言

胸が締めつけられるような片想いって、まさにこんな感じ。

この曲の歌詞を追うことで、片想いの切なさやつらさ、覚悟、相手への思いやりといった感情すべてに触れることができるのではないかと思ってしまいます。

同じような片想いの経験者には、その記憶を優しく思い起こさせ、同時にそっと寄り添ってくれる歌詞だと感じます。

まだこのような片想いのない若い方には、きっとそれがわかる日がくることでしょう。そのときが来たときは、この「蜘蛛の糸」をヘッドフォンをして、じっくり歌詞を追いながら聞いてみることを心からオススメします。

 

▼「重力と呼吸」までの“全曲”詩集。冒頭の桜井さんの作詞に対する熱い想いが超貴重です。

created by Rinker
¥2,420(2024/04/25 15:57:20時点 Amazon調べ-詳細)

 

 

コメント

error:Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました