「こんな風にひどく蒸し暑い日」の歌詞から学ぶ

「こんな風にひどく蒸し暑い日」の歌詞から学ぶ 歌詞解釈

歌詞全体の解釈

まずはこの曲の歌詞全体の解釈から。

歌詞全文はこちらを参照(J-Lyric.net様)

 

蒸し暑さが引き金となって、思い出したくもないことを思い出してしまうという話。

前半は結婚する前に付き合っていた女性との生々しく卑猥な思い出。後半は地球温暖化の心配。

全体的に何の脈絡もないのですが、その脈絡のない物事をリンクさせる“蒸し暑い日”のことをテーマに歌った歌詞になっています。

夏という季節は気分も開放的になり、素敵なことがたくさん起こるという期待も持つのですが、一方で余計なことを思い出してしまうという構図が人間っぽくて味があります。

 

 

歌詞の深読み

ここからは歌詞を抜粋し、独自解釈の深読みをしていきます。

 

その日 記録的猛暑が僕らを襲ってきて
映画館に逃げ込んで卑猥な映画見た
部屋に着くともう僕らはガラス窓閉め切って
エアコンのない君の部屋でただ夢中になってた
<出典>こんな風にひどく蒸し暑い日/Mr.Children 作詞:桜井和寿

蒸し暑い日から思い出された1つめの記憶。カップリング曲だけあって、歌詞もなかなか攻めてきてますよね。

主人公と彼女は熱さを避けるために映画館に入ったのですが、どうしてか卑猥な映画をチョイス。映画目的に入ったワケじゃないから、すぐに見れるものだったのでしょう。そして、お互いにいろいろ溜まっていたのでしょうね…。

卑猥な映画に触発されて、2人は彼女の家へ。そこでもう2人して夢中になってしまったという流れ。暑いのにガラス窓を締め切ってって言うのがいいですね(笑) なんかわかります。

ただ熱中症にならなくてよかったですね。今の時代だと真っ先にそれが心配になってしまいます。

結局、記録的猛暑の日に一番暑い状況を愉しんだ2人だったのです。

 

忘れて過ごしてんだ そんな光景は 今じゃ女房も子もある
でもこんな風にひどく蒸し暑い日は 思い出してしまうんだ
<出典>こんな風にひどく蒸し暑い日/Mr.Children 作詞:桜井和寿

しかし、そんな生々しい若かりし頃の記憶は、普段忘れて生活している主人公。

奥さんと子どもがいるというのは、それほど今となっては昔のことであるということと、少なからず過去の卑猥な記憶を思い出してしまったことが、妻子持ちの身として後ろめたいという気持ちを持ったからでしょう。

そんな記憶を思い出してしまったのは蒸し暑い日のせい。事実なのでしょうが、暑さのせいにしている感じもありますよね。

 

 

キャスターは温暖化の深刻さ訴える
「異常ですね」っておばちゃんも広場で話してる
人類の行く末 考えると不安で
水浸しの地球儀が夢の中でプカプカ浮いていた
<出典>こんな風にひどく蒸し暑い日/Mr.Children 作詞:桜井和寿

後半は温暖化の話です。

温暖化という問題が話題に上がり始めたころは、南極の氷が溶け落ちる映像なんかがニュースでも流されて人々の不安を煽っていました。

僕も子どものころ、日本が沈没するなんてまことしやかに言われるのを聞いて、なんともできない不安を感じていたのを思い出します。

 

忘れたふりしてんだ あんな光景は
そんなに怖がってもいらんない
でもこんな風にひどく蒸し暑い日は 思い出してしまうんだ
<出典>こんな風にひどく蒸し暑い日/Mr.Children 作詞:桜井和寿

まさにその通り。と言いたくなる歌詞です。

忙しく毎日を送っていかないといけないのに、温暖化のことをそんなに怖がってもいられません。だから忘れた“ふり”をして過ごしている。

温暖化問題に専門的に取り組んでいる人以外の人は、僕も含めてこのような状態なのです。だから最近ではあんまりテレビなど報道でもそこまで耳にしないのではないでしょうか。

 

エビバデ・クラップ・ユアー・ハンズ
有楽町で今夜ホステスさんと遊ぶよ
でもこんな風にひどく蒸し暑い日は 思い出してしまうんだ
思い出したくないが
思い出してしまうんだ
<出典>こんな風にひどく蒸し暑い日/Mr.Children 作詞:桜井和寿

最後の歌詞です。

「エビバデ・クラップ・ユアー・ハンズ」の歌詞が一貫して用いられていて、曲全体の雰囲気をどこかアップテンポな感じにしています。

そう、「素敵な事も沢山あるでしょう」というのがこの曲の前提なのです。この部分では、有楽町でホステスさんと遊ぶなんてことが書かれています。主人公(もしかしたら桜井さん本人?)にとってはこれは素敵な事のひとつなのでしょう。

でも、蒸し暑い日にはいろんな余計なことを思い出してもしまう。暑い夏の日の主人公の頭の中をそのまま書き出した歌詞なのだと思います。

 

学びの一言

五感が引っ張り出してくる記憶はすごく強力なものがある。

学びというか、この歌詞を読んで僕が思い出したことです。

プールの塩素の匂いから引っ張り出された夏休みのころの記憶や、懐かしい駄菓子の味から引っ張り出された子どもころの記憶なんてものは、すごく強力ですよね。思い出したこと自体のインパクトが強いと言うか。

この歌詞の主人公の蒸し暑さから引っ張り出された記憶も、きっとインパクトの強いものだったのではないでしょうか。

人間はそうやって、忘れたつもりでもインパクトの強かった記憶をことあるごとに思い出しながら生きていくのかもしれません。

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