「空風の帰り道」の歌詞から学ぶ

「空風の帰り道」の歌詞から学ぶ 歌詞解釈

歌詞全体の解釈

まずはこの曲の歌詞全体の解釈から。

歌詞全文はこちらを参照(J-Lyric.net様)

 

“君”と過ごした楽しく充実した今日という時間。

でも、その今日という時間が、今日も終わろうとしている。ひと時も離れていたくない人と、「さよなら」を言う時間になり、一人歩く帰り道。

寒々しくて寂しい描写もありますが、そのなかにもどこか温かい前向きな気持ちがある歌詞です。

“僕”と“君”の2人は、また今日のように楽しい今日が来ることを信じることができる関係であることが伝わってきます。

歌詞の深読み

ここからは歌詞を抜粋し、独自解釈の深読みをしていきます。

 

からっ風が吹いたから
少し手をつないで歩こうよ
<出典>空風の帰り道/Mr.Children 作詞:桜井和寿

出だしのこのフレーズ。“からっ風”と言われると、冷たくて乾燥した風を思い浮かべます。

そんなからっ風は、さよならをする瞬間が迫っている寂しさを助長します。それでこの歌詞の主人公である“僕”は、手をつなぎたいという心境にさせられた。

こんな描写からこの歌詞の物語は始まります。

 

花や草木に習い僕ら
かるく揺れながら
<出典>空風の帰り道/Mr.Children 作詞:桜井和寿

個人的にこの曲の歌詞のなかで印象的だと思うフレーズです。

花や草木といった植物に習うというのは、流れに身を任せるという意味だと考えられます。からっ風が吹いているという描写が先にあるので、風に揺れる草木もくっきりイメージさせられますよね。

その時間が来れば「さよなら」を言って別れなくちゃならない。寂しいけど、それに抗うことはできない。

時間の流れに揺られながら、身を任せて今少し“君”との時間を過ごそう。そんな想いが伝わってきます。

 

今日の日が終わる
また来週に会える
<出典>空風の帰り道/Mr.Children 作詞:桜井和寿

今日という日は終わるけど、また来週になれば会える。週末が休みの仕事をしている2人なのかな、なんて考えてしまいます。

また来週の“今日”が来るのを確信して、そこに希望を見出している“僕”の心境が読み取れます。

 

「さよなら」は悲しい響きだけど
君とならば愛の言葉
<出典>空風の帰り道/Mr.Children 作詞:桜井和寿

そしてサビのこのフレーズ。まさに神フレーズだと思います。

始めてこのフレーズを聞いたとき、強力なブラックガムを噛んだときのように目と脳みそが覚醒させられたのを覚えています。だけどその2秒後にはとても温かな気持ちにさせられました。

こんな表現ができるなんて・・・さすが桜井さんです。

「さよなら」という言葉には確かに悲しい響きがふんだんに含まれています。しかし、交わす相手、発した者の気持ち、シチュエーションによって、それは愛の言葉になる。そのことをこの歌詞が僕たちに教えてくれます。

愛しい人と、今日はもう「さよなら」だけど、また来週に会える。その確信があることで、「さよなら」は愛と希望の言葉になるんですね。

また必ず会えるから、そのために今日は「さよなら」を言う。そんな“僕”の気持ちも伝わってきます。

 

向かい風をうけて
一人でバス停まで
からっ風の帰り道
<出典>空風の帰り道/Mr.Children 作詞:桜井和寿

この曲の締めくくりのフレーズです。

このフレーズ、歌い出しのフレーズと似ていますが、歌詞は違います。最初は2人で歩いていて、手をつなぐこともできたけど、この最後の歌詞では“僕”は1人です。

冷たくて乾燥した「からっ風」を受けて一人で歩く。“君”とはもう「さよなら」をしてしまった。寂しい気持ちがもっとも強い瞬間でしょう。

でも、これまでの歌詞の流れから、1人の帰り道を行く一歩一歩は、「また来週に会える」そのときを目指す一歩一歩であると言えます。

 

学びの一言

また次の“今日”が来ることに気持ちを向けること。そのために今日の「さよなら」があること。それは愛であること。

上にもすでに書きましたが、「さよなら」という言葉も、交わす相手、発した者の気持ち、シチュエーションによって、愛の言葉になるんですね。この気づきこそがこの歌詞の学びだと思います。

寒さと寂しさ、そして温かい愛の言葉「さよなら」。その対比がとても素敵で、情景と“僕”の絶妙な心境とを丁寧に切り取った珠玉の歌詞です。

 

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