「イミテーションの木」の歌詞から学ぶ

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「イミテーションの木」の歌詞から学ぶ歌詞解釈

Mr.Children「イミテーションの木」の歌詞の意味と解釈を書いて行きます。

歌詞全体の解釈

まずはこの曲の歌詞全体の解釈から。

歌詞全文はこちらを参照(J-Lyric.net様)

 

「イミテーション」は偽物とか模倣という意味の英単語。

この歌詞の主人公は、叶わなかった過去の恋を思い出し、少ししょんぼりした気分に浸っていました。

しかし、ふと目の前に植えられていた“イミテーションの木”を見つけ、自分にもこの世に存在している意味や役割があると気づかされる。そんな一場面が描かれた歌詞です。

主人公のこの気づきに、この曲を聞いた僕たちはとても勇気づけられます。

歌詞の深読み

ここからは歌詞を抜粋し、独自解釈の深読みをしていきます。

 

導火線の火が
シュって音を立てて砂浜を這う
その細く強い光
一瞬、静寂がふっと夜を包んで
浮かび上がる あの娘の横顔
<出典>イミテーションの木/Mr.Children 作詞:桜井和寿

これは実際に今起こっている光景ではなく、主人公が思い出している過去の光景です。

憧れていた彼女に想いを伝えないまま過ぎ去ってしまった恋。砂浜で花火をしたときに見た彼女の横顔が今でも鮮やかに記憶に焼き付いているのですね。

これが過去の思い出であることは、次に抜粋する部分の歌詞が示してくれています。

 

深く沈めた記憶
向こう岸に捨てた憧れ
青臭い恋のうた
<出典>イミテーションの木/Mr.Children 作詞:桜井和寿

これがその歌詞です。“あの娘”との一場面は過去のことであり、想いを伝えることもなく過ぎてしまった恋であったことがわかります。

きっと、高値の花的な憧れの存在で、アプローチできずに見ているだけの切ない恋だったのでしょう。とてもピュアで初々しい感じがします。こんな恋を自分で評価すると、確かに「青臭い」がピッタリ当てはまる気がしますよね。

 

リニューアルしたビルの中
イミテーションの木が茂る
その永遠の緑をボーっと見ていた
<出典>イミテーションの木/Mr.Children 作詞:桜井和寿

主人公はとあるビルの中にいて、そこで青臭い恋の記憶を思い出していたんですね。

“ビル”という言葉と、あとで出てくる“役割”という言葉から、主人公は仕事中なのではないかと僕は想像してしまいます。

仕事で何かうまく行かないことがあり、過去のうまく行かなかった記憶から“あの娘”への恋を思い出したのではないでしょうか。

ふと我に返ると、視界には作り物の木が植わっていて、思わずそれをボーっとしてしまう主人公。これもあとでわかりますが、その緑に主人公は少し癒された気分になった、という描写です。

イミテーションの木の下を
少年が飛び跳ねている
それを見た誰かの顔がほころぶ
情熱も夢も持たない張りぼての命だとしても
こんなふうに誰かをそっと癒せるなら
<出典>イミテーションの木/Mr.Children 作詞:桜井和寿

作り物の木でも、この少年にとっては嬉しいものだったのでしょう。

少年が飛び跳ねてはしゃいで、それを見た人がふとほころぶ。癒しの連鎖が起こったのに主人公は気づいたワケですね。

作り物で偽物の木ですが、そんな癒しの連鎖を起こすことができる。そのことは主人公にひとつの希望を与えます。

 

導火線が今
シュって音を立てて 胸に点る
この確かな強い光
<出典>イミテーションの木/Mr.Children 作詞:桜井和寿

この導火線は、主人公の心に火がついたということを表すメタファー。歌い出しの歌詞の“導火線”とは違う意味を持たせてるところがまた乙です。

イミテーションの木に触発されて、自分にもできることがあり、その役割を果たさなければならないという気持ちが芽生えたのですね。

 

張りぼての命でも人を癒せるなら
本物じゃなくても君を癒せるなら
<出典>イミテーションの木/Mr.Children 作詞:桜井和寿

この“君”とは、最初に出てきた“あの娘”とは別人です。“あの娘”は過去の思い出。一方“君”は現在想いを寄せている相手だと僕は解釈します。

作り物の木には当然命はないワケですが、それでも人を癒す効果と役割がある。ならば、まだちゃんとした恋人(=本物)じゃない僕でも、君を癒すことができるかもしれない。

それならば、僕の存在にはちゃんと価値があるのかもな、と主人公は思ったのですね。

このあと主人公は立ち上がり、まずは今しなければならない仕事(=役割)を片付けるためにビルを後にした…。そんな映像が妄想ですが僕の頭には流れて来ます。

 

学びの一言

役割は自分で見つけていくもの。見つけた役割に貴賤はなく、それを自分なりに果たして行くのが人生なんだ。

自分なんてどうして存在しているのか。大した役割なんか僕にはないよな。なんて考えてしまうことは僕も多々あります。役割がないと、やっぱり生きるのはしんどいものです。

でも、役割は必ずあって、それは誰かが用意してくれるものでもなく、道端に落ちているものでもありません。自分の意志で探して見つけるものなのです。

そしてその役割は、他の誰とも比べる必要はありません。自分が見つけた役割は自分だけのものです。多少の大小はあっても、貴賤(貴いとかつまらないとか)なんてありません。

それを見つけたこと、そして果たしていくことに価値があるのだと思います。

 

▼「重力と呼吸」までの“全曲”詩集。冒頭の桜井さんの作詞に対する熱い想いが超貴重です。

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