「独り言」の歌詞から学ぶ

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「独り言」の歌詞から学ぶ歌詞解釈

Mr.Children「独り言」の歌詞の意味と解釈を書いて行きます。

歌詞全体の解釈

まずはこの曲の歌詞全体の解釈から。

歌詞全文はこちらを参照(J-Lyric.net様)

 

独り言というタイトルのとおり、恋人である“君”についての思いを主人公がぶつぶつつぶやいている。そんな様子が目に浮かぶような歌詞です。

付き合いはじめたころからはある程度時間が経ち、2人の間の感情にもいろんな変化が起こってきているのかな。という状況が伝わってきます。

主人公としては、これまでどおりの雰囲気で“君”といっしょにいたいと思っているのだけど・・・。そんな想いでいる主人公の“独り言”を深読みしていきたいと思います。

歌詞の深読み

ここからは歌詞を抜粋し、独自解釈の深読みをしていきます。

 

いつも笑っていたいんだけれども
時がそれを許しはしないだろう
いつだって君と居たいんだけれども
時がそれを許しはしないだろう
<出典>独り言/Mr.Children 作詞:桜井和寿

歌い出しの歌詞です。ここから主人公がすでにもやもやした不安を抱えていることがわかります。「許しはしないだろう」という言葉からすると、確かな予感を持っている状態なのかもしれません。

これまでは“君”と2人、笑って過ごすこともたくさんあって、このままいっしょにいるんだろうなと思えた。だけど、いくらか時が経ち、2人の間の空気感は変わってきているようです。

いつまでも純粋にラブラブでいるというのは、確かに難しいところがあります。それには、いっしょにいるのが当たり前になってくるからというパターンと、心変わりの気持ちが差してくるからというパターンの2つがありますが、この歌詞の場合は明らかに後者だと言えるでしょう。

 

君が不満を抱いているものを
少しぐらいは感じ取っているんだよ
妥協し合えばいいんだろうけど
僕がそれを許しはしないだろう
<出典>独り言/Mr.Children 作詞:桜井和寿

“君”は主人公に対して不満を抱えていて、そのことを主人公も察している。…なんとも息苦しい感じです。

「妥協し合えばいい」という考え方に、僕は個人的に大賛成です。別の人間なんだから、いくら気が合っても価値観は少しずつ違うし、長くいっしょにいれば不満に思う部分は絶対出てきます。お互い様なんだから、「仕方ないな」という大きな心で許し合えればベストですよね。

でも、それは主人公の方が許せないと言うんですね。これはつまり、主人公は“君”が不満を持っている部分について改めるつもりはないということか、それとも、妥協し合うという“なあなあの感じ”を望まないということか。

ここは後者なのかな、と僕は解釈します。それは次に続く歌詞が根拠です。

 

Ah 一丁前に スケールでかい事を
言ったりして 言ったりして
<出典>独り言/Mr.Children 作詞:桜井和寿

“スケールでかい事”というのが、妥協し合うなんていう“なあなあの感じ”の間柄を望まないということです。お互い100%の気持ちを出し合って、満たし合う関係でいたい!という気持ちなのでしょう。

でもそれが“スケールでかい事”だということは主人公もわかっているようですね。そして「言ったりして」という言葉を2回繰り返すことからは、「これはあくまで独り言だから気にしないで」とでも言いたいような心境がうかがえます。

誰かの呼ぶ声がするけど
今は答えなくたっていいだろう?
独り言のような唄だよ
君にだけに聞こえりゃいいんだよ
<出典>独り言/Mr.Children 作詞:桜井和寿

誰かの呼ぶ声というのはなんでしょう。意味深です。

僕の解釈では、「時が『そろそろお前たちは別れる運命なんだよ』と言い聞かせる声」ではないかと思います。その声に対して、主人公は「今は答えたくない。考えたくない」という気持ちでいる。そんな気持ちでいるのです。

そしてちょっと矛盾しているのが後半の部分。独り言なのに、“君”にだけは聞こえてほしいと思っているんですね。まあ恐らく、この部分についても主人公の独り言なのでしょう。

伝えたいことは言葉にして言わないと伝わらないのは、主人公もわかっているのだと思います。

 

もう少し前へ あと一歩前へ
おいでよ おいでよ
てな事を
言ったりして 言ったりして
<出典>独り言/Mr.Children 作詞:桜井和寿

「もう少し前」「あと一歩前」というのは、もっと本心を俺に出してくれよ!という主人公の気持ちでしょうね。やはり主人公はお互いに100%で向き合う付き合いをやっていきたいようです。

でも、「言ったりして」という言葉が最後にまた出てきます。あくまで独り言なんだけどね…。と、実際に“君”にこんなことは言えないんなんだろうなということを自分でわかっているのです。

 

学びの一言

人の本心はまずは独り言として現れ、そこで自分の本心を自覚していくのかもしれない。

独り言は、その本心を誰かに伝えたり、叶えるための行動を起こすまでの助走みたいな役割があるのかもしれません。

この歌詞の主人公も、今は独り言でも、いよいよ彼女の関係が危ういとか、時が経って失ったものを取り戻したいと思ったときには、独り言だった本心を伝える日がくるのかもしれません。

 

▼「重力と呼吸」までの“全曲”詩集。冒頭の桜井さんの作詞に対する熱い想いが超貴重です。

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