「皮膚呼吸」の歌詞から学ぶ

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「皮膚呼吸」の歌詞学歌詞解釈

Mr.Children「皮膚呼吸」の歌詞の意味と解釈を書いて行きます。

歌詞全体の解釈

まずはこの曲の歌詞全体の解釈から。

⇒歌詞全文はこちらを参照(J-Lyric.net様)

 

なんでしょう、いきなり個人的な感想ですが、30代になってストンと腹に落ちるというか、身に沁みるところがある歌詞です。

しっかりと自分の内面と向き合い、哲学的な自問自答も描かれています。

こんなテイストは、桜井さんの書く歌詞には結構多いパターンですよね。パッと思いつくだけでも「ランニングハイ」や「ALIVE」とかがそうだと思います。

今の自分について疑問を持ちながらも、過去の自分を否定しない。理想の自分になるには、昔から持っている夢や信念も大事だし、でも現実とも折り合いをつけて生きて行かなきゃならない。

そんな葛藤に迷いながらも、その状況をポジティブに捉えようとする主人公の姿が見える歌詞です。

歌詞の深読み

ここからは歌詞を抜粋し、独自解釈の深読みをしていきます。

 

冗談だろう!? もう試さないでよ
自分探しに夢中でいられるような
子供じゃない
<出典>皮膚呼吸/Mr.Children 作詞:桜井和寿

この歌詞、30代になるとなんかすごくわかります。だから、僕のなかでこの歌詞の主人公は、僕と同じ30代に入ったくらいの男っていうイメージです。

理想の自分てこんな感じでいいんだっけ?と思いはじめると、もう頭の中はとめどなくグルングルンします。

でも、今さら悠長に自分て何だっけ?なんて自分探しをスタートすることはできません。すでに作り上げてきたこれまでの環境を投げ出すには大人になりすぎてしまったからです。その環境でやりたいこともあったりするんです。

特に、僕みたいに妻子がいます。という立場からすれば、「ちょっと自分探してくる」なんてふわっとしたことを言ったらシバかれること間違いなしです。

 

このまま 変わっちまう事など怖がらずに
まだ夢見ていたいのに…
<出典>皮膚呼吸/Mr.Children 作詞:桜井和寿

1番のサビの終わりの歌詞です。

今からまた夢を追うために行動するのは、当然ながら変化を伴います。その恐怖がある程度歳を重ねてからだとすごく大きいんですよね。

でも、人生で変化ってすごく大事なんですよね。それこそ、夢を叶えようとするならば、どこかで今の現状をはみ出さないと、いつまで経っても今の現状から抜け出せません。

やると決めたこと、成し遂げたいことがあるなら、変化を恐れずに行動しないといけない。僕自身も一番大事なことだと思っています。

 

高架下は怒鳴り声にも似た音がして
時間が猛スピードで僕を追い越して行った
<出典>皮膚呼吸/Mr.Children 作詞:桜井和寿

こんな危機感を持つこと、ありますよね。

でもどのくらいの人がこの感覚を持っているでしょう。僕も日々の忙しさにかまけてぼんやり過ごしてしまう日もあります。

時間て、実際はとても静かに流れるんですよね。だけどそのスピードは容赦ないスピードです。

時間が猛スピードで自分の横をかすめて追い越していく。こんなイメージを常に持ち(それはそれでストレスになりそうですが)、人が持てる時間には限りがあるんだということを認識しておきたいものです。

 

でも
皮膚呼吸して 無我夢中で体中に取り入れた
微かな酸素が 今の僕を作ってる そう信じたい
<出典>皮膚呼吸/Mr.Children 作詞:桜井和寿

この歌詞がこの曲の神髄!

だと僕は思ってこの曲を聞きます。曲名の「皮膚呼吸」というワードが入ってるからというだけではありませんよ。

これまでの人生、夢は後回しにしてきたかもしれませんが、それでもそのときどきに皮膚から、つまり全身から酸素(=生きるのに必要なもの)を取り入れてやってきたと、ポジティブに捉えている。

これがこの曲で表現したいメインメッセージではないかと思うのです。

人生において、たぶん遠回りも失敗も無駄にはならないんですよね。それをポジティブに活かすことをちゃんと考えれば。そのことを力強い表現の歌詞で教えてくれています。

 

出力が小さな ただただ古いだけのギターの
その音こそ 歪むことない僕の淡く 蒼い 願い
サスティンは不十分で今にも消えそうであっても
僕にしか出せない特別な音がある
<出典>皮膚呼吸/Mr.Children 作詞:桜井和寿

この部分は主人公の夢について表現されている歌詞ですね。

昔から変わらず持っている夢。でも端から見れば「何を今さら」と一蹴されてしまうような夢。これを「淡く蒼い願い」と表現しています。

また、そんな夢を持っている自分自身のことを、優れた人物ではなく、劣等感も多い人間だと自覚しています。これは「サスティンは不十分」というフレーズで読み取れます。

ちなみにサスティンとは、ギターなどの楽器をジャーンと鳴らしたときに音が鳴り続いている状態のことらしいです。

それでも、そんな自分だからこそできる特別なひとかけらがある!

こういうところもポジティブです。人間、ポジティブさがあればだいたいやって行けるし、実際にうまく行くと信じています。

 

このまま 苦しみに息が詰まったときも
また姿 変えながら
そう今日も 自分を試すとき
<出典>皮膚呼吸/Mr.Children 作詞:桜井和寿

そうなんですよね、夢を叶えるためにはストレートに進まないといけないことは全然なくて、いつか辿り着ければいいんです。

焦る気持ちがあっても、それがあるために遠回りする必要に迫られることもあります。

だから、近道も遠回りも実際のところはないのだと思います。最終的にたどり着くまでに、そのステップは飛ばせない手順なんだと思うんですよね。

そのときどきに姿を変えながらやっていけばいいんです。それでも夢を追い続けられるか、それを常に試されているのがきっと人生ってものなんです。

 

学びの一言

「一言」と書いておきながら3つ書きます。

この歌詞で僕が学んだのは、

①時間の流れは容赦がないこと。
②遠回りに見えるプロセスも必要なステップだと捉え、常に全身で何かを得ようとすること。
③そして、そのステップごとに自分を柔軟に変えていくこと。

それでも胸のなかには耐えず目指す夢を持っていることが大事です。

本気で望んでいれば、忘れかけたときには“こめかみ”の奥から声がして、また思い出させてくれるのでしょう。

 

▼「重力と呼吸」までの“全曲”詩集。冒頭の桜井さんの作詞に対する熱い想いが超貴重です。

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