「everybody goes ~秩序のない現代にドロップキック~」の歌詞から学ぶ

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「everybody goes ~秩序のない現代にドロップキック~」の歌詞から学ぶ歌詞解釈

Mr.Children「everybody goes ~秩序のない現代にドロップキック~」の歌詞の意味と解釈を書いて行きます。

歌詞全体の解釈

まずはこの曲の歌詞全体の解釈から。

歌詞全文はこちらを参照(J-Lyric.net様)

 

現代社会の歪みや矛盾、人のエゴの醜さを歌っている歌詞です。

一見暗くてネガティブな歌詞に感じられますが、結局はそれぞれみんな「必死で生きてる」だけなんだという肯定的な言葉で締めくくられています。

個人個人は必死に生きているだけでも、それが大きな大衆になり、世の中なんていう巨大なものになると、あっちの人とこっちの人のエゴがぶつかったりして歪みが出て来てしまう。そんな混沌とした社会のなかで僕も生きているのかも…と考えさせられます。

この歌詞の中では、そんな社会の歪みの中で生きている何人かの人物が例に挙げられています。これがとてもリアルでインパクトがありますよね。

以下の深読みでは、この人物たちのことを中心に取り上げて、歪んだ世の中で必死に生きる姿を見ていきたいと思います。

歌詞の深読み

ここからは歌詞を抜粋し、独自解釈の深読みをしていきます。

 

複雑に混ん絡がった社会だ 組織の中でガンバレ サラリーマン
知識と教養と名刺を武器に あなたが支える 明日の日本
そしてyou 晩飯も社内で一人 インスタントフード食べてんだ
ガンバリ屋さん 報われないけど
<出典>everybody goes ~秩序のない現代にドロップキック~/Mr.Children 作詞:桜井和寿

歌い出しの歌詞。最初はサラリーマンです。

僕もサラリーマンですが、こんなに頑張ってはいないです。でも、サラリーマンってこんなイメージ確かにありますよね。

桜井さんは「あなたが支える明日の日本」とまでガンバリ屋のサラリーマンたちを讃えてくれています。ここ、かなり励みになりますよね。

しかし、最後…!最後の一言が非常に余計だ…。「報われないけど」

でもきっと、この両方が事実なんです。ガンバリ屋のサラリーマンたちにこの日本は支えられているんだけど、その一人ひとりのガンバリに値する対価は与えられていない。

家族のため、世の中のために働いているけど、夜に一人インスタントフードを食べる生活を望んでいるかというと、そんなもの誰も望んでませんもんね。

だけどなぜか僕たちは頑張っちゃうんですよね。これはまさしく“歪み”、“混沌”です。

 

上京して3年 彼女にすりゃ chance 地道なダイエットの甲斐もあって
カメラの前で悩まし気なポーズ そして ベッドじゃ 社長の上に股がって
oh you それでも夢みてる ムービースター
世間知らずの お人好しさん 相変わらず 信じてる
<出典>everybody goes ~秩序のない現代にドロップキック~/Mr.Children 作詞:桜井和寿

次はムービースターを目指す女優さんです。うーん、これも痛烈な歌詞ですね。

やっと最初のチャンスをつかんだ彼女。ダイエットを頑張った成果です。…と言いたいところですが、その実は枕営業の効果の方が大きいようです。

それでも夢のためだから仕方ない。そうしていれば道は開ける。そう信じ切って頑張る彼女を憂うフレーズです。

この社長が気に食わないという感情を持ってしまいますが、彼女は彼女で自分のエゴを押し通しているワケですよね。互いのエゴとエゴが交錯してなんとも複雑な状況です。

 

everybody goes everybody fights
秩序のない現代に ドロップキック
everybody goes everybody wants
でも No No No No
皆 病んでる
<出典>everybody goes ~秩序のない現代にドロップキック~/Mr.Children 作詞:桜井和寿

サビの歌詞です。

歪んで混沌とした、なんともモヤモヤするこの世の中。そんな現代に思い切りドロップキックでも喰らわせたい!この歌詞を聞いているとそんな気持ちになりますよね。

それを代弁してくれたことでちょっとスッキリするサビ歌詞になっています。

 

愛する一人娘の為に 良かれと思う事はやってきた
“教育ママ”と近所に呼ばれても 結構家庭円満なこの18年間
でも you 娘は学校フケて デートクラブ
で、家に帰りゃ またおりこうさん 可憐な少女 演じてる
<出典>everybody goes ~秩序のない現代にドロップキック~/Mr.Children 作詞:桜井和寿

この部分に登場する2人の人物も、それぞれのエゴをこってり出していますね。そしてこれが母と娘という関係なものだから、その絡み方というかスレ違いがとても痛々しいことになってます。

母の方は一人娘のために一生懸命お金も手間もかけて教育をしてきたように思えますが、“優秀な娘の母親”という世間からの目がほしいだけだったのが実際のところでしょう。

だって、そんな熱心な教育を受けた娘は学校をサボってデートクラブに通ってしまうような子になってしまったんです。本人が望んでも喜んでもいない教育方針だったのは間違いありません。

まだ娘の方が、母の望むおりこうさんな娘を演じるだけ偉い気もします。

 

皆 病んでる
必死で生きてる
<出典>everybody goes ~秩序のない現代にドロップキック~/Mr.Children 作詞:桜井和寿

最後の歌詞です。

皆それぞれに病んでいて、それでも皆それぞれ必死に生きている。それがこの世の中なのかもしれません。

自分の夢や目標を目指す道の上では、多くの他人の思惑やエゴに出くわし、それをうまくかわしたり、ときにはぶち壊さないと通れないこともあります。その道のりの中で病んで行ってしまうんですよね。

現代って、まさにこんな構図になっているのです。

 

学びの一言

皆病んでいるけど、皆必死で生きているだけ。そう考えれば、他人にも自分にも少し優しくなれる。

気に入らない人や「ちょっとおかしいんじゃない?」と思ってしまうような人っていますよね。でもそれは、この世の中で必死に生きてきたために少し病んでしまったんだ。そんなふうに考えてあげることができたら、許してあげようかなという気持ちになれます。

許したり優しくしたりまでしなくても、気にしないで受け流すことができるだけでも、人生は随分生きやすくなるのではないかと僕は思います。

だって、自分のエゴと他人のエゴを衝突させることがなくなるから。この歌詞に登場した人物たちのように、エゴとエゴがぶつかるからストレスも生まれるし、なおさら深く病んでしまうのです。

他人の病んだ部分も「まぁ仕方ないわな」と察してあげることができる人のことを、“デキた人間”と言うのです。

 

▼「重力と呼吸」までの“全曲”詩集。冒頭の桜井さんの作詞に対する熱い想いが超貴重です。

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