「CANDY」の歌詞から学ぶ

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「CANDY」の歌詞から学ぶ歌詞解釈

Mr.Children「CANDY」の歌詞の意味と解釈を書いて行きます。

歌詞全体の解釈

まずはこの曲の歌詞全体の解釈から。

歌詞全文はこちらを参照(J-Lyric.net様)

 

失恋、別れの曲ですね。歌詞を追うと、主人公の“僕”と“君”は付き合っていたうえで別れてしまったという形の失恋ではないかと推測できます。

僕が子どものとき、上着のポケットからキャンディーやガムといったお菓子が思いがけず出てきたことが何度かありました。このときは「ラッキー」と思ったものです。

しかし、この歌詞の主人公がポケットから発見したのは、別れた彼女への未練と、付き合っている当時から変わらない想い。僕の子どものころのキャンディーとは全然違います。

思いがけずに自分の胸のポケットに出てきた彼女への想いを眺め、主人公の心は思い切り揺さぶられます。

みっともない未練の気持ちも、ひとりで部屋のなかにいるだけならば口に出せてしまいます。一日のうちで孤独や寂しさを最も感じる夕暮れと夜更け。そこで彼女への想いに胸をかき乱される主人公の気持ちがくっきりと伝わってくる歌詞です。

歌詞の深読み

ここからは歌詞を抜粋し、独自解釈の深読みをしていきます。

 

上手に包んで仕舞ったものが
「飛び出したい」と疼いてる
痛い記憶を最後に寝たふりしていたくせに
<出典>CANDY/Mr.Children 作詞:桜井和寿

キャンディ―の包み紙を思わせる比喩ですね。ほろ苦い、甘酸っぱい失恋の思い出をキャンディーとその包み紙に喩える想像力がさすが桜井さん。

彼女のことはあきらめたつもりでいたのに、ふとした瞬間にこのキャンディーが外に飛び出したいと訴えてくるのが、主人公にとっては困るワケです。

でも同時に、手に取ってじっくり眺めて、彼女のことをまた考えたいという気持ちもあるのではないかと、僕は想像してしまいます。

 

柄でもないけど 会えると嬉しいよ
悩んだ末に想いを飲み込む日々
<出典>CANDY/Mr.Children 作詞:桜井和寿

「柄でもないけど」ということは、主人公は、彼女への想いを常に口に出すようなタイプの男ではなかったのかなと思えますね。つまり、「会えて嬉しい」とか「好きだよ」とか「今日もキレイだね」とか。・・・いや、こんなことなかなか言えないですけどね。

そして、別れてしまってから「会えると嬉しいな」とか思ってしまうんですね。湧き出てくる自分の本心を飲み込むのは、本当につらいものです。比喩じゃなく、飲み込みが悪いあの感じ。すごく共感できるフレーズです。

 

多くの事を求めすぎて
出来るだけ側に居たくて
そんなことしてる間に息が詰まる
<出典>CANDY/Mr.Children 作詞:桜井和寿

この部分が、僕が最初に「主人公と彼女は付き合っていて別れた」と解釈する根拠です。

付き合った恋人同士だったからこそ、相手に多くの事を要求してしまうし、そのうえで出来るだけ側にいたいと思ってしまう。

だけど、それが2人の関係にプラスに働くかと言えば、往々にしてマイナスになってしまうものなんですよね。

 

みっともないけど すべてが愛しいよ
ふと夕暮れに孤独が爆発する
<出典>CANDY/Mr.Children 作詞:桜井和寿

「孤独が爆発する」この表現、僕は共感しまくりです。

夕暮れや、あとの歌詞に“夜更け”も出てきますが、この辺の時間帯って、失恋の思い出が湧き上がってくる時間なんです。

そして彼女といたときのことと今の自分を比べてしまい、寂しさとか切なさとかよりも、“孤独感”。これこそがもっとも強い感情なんですよね。まさに爆発して爆死して、ベッドに潜り込む・・・

主人公もそんなふうにこの時間帯を過ごしているのだと想像してしまいます。

 

昨日の夜 いつもの偏頭痛が僕を襲って 飲み込むタブレット
やけに会いたくて 声が聞きたくなって
<出典>CANDY/Mr.Children 作詞:桜井和寿

体調不良のときって、失恋した相手を思い出すこと、ありませんか?

体も弱ってるときなのに、心も弱るようなこと思い出してしまうんですよね。むじろ体が弱ると心も弱るからでしょうか。

タブレット(錠剤)の頭痛薬を水で飲んで、またベッドに潜り込む様子がありありと目に浮かぶフレーズです。

 

学びの一言

失恋相手を本当に忘れるためには、思い出だけでなく、みっともないほど会いたい気持ちも包んで仕舞わなければならない。

なんて書いてみましたが、僕もこれが長い間できなくて苦しんだんですよね。もうですね、この歌詞の主人公の気持ちをたどることこそがまさに失恋というものです。

失恋あるあるのワンシーンなのですが、そのワンシーンの切り取り方と描き方が最高に絶妙なんですよね。

失恋したときに聞くと、つらいのはつらいのですが、「こんな思いをしてるのは自分だけじゃない」と思わせてくれる一定の効果がある曲です。失恋中の方にはぜひ僕から処方したい、そんな一曲。

 

▼「重力と呼吸」までの“全曲”詩集。冒頭の桜井さんの作詞に対する熱い想いが超貴重です。

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コメント

  1. もものすけんご より:

    私と全く違う解釈でした!告白したいけど、どうせ無理だろうと何度もラブレターをくしゃくしゃにしてた主人公だけど、ふとした時にやっぱり大好きだって感情が爆発し、最後告白するのだと思ってます。

    • Mr.かぷちーのMr.かぷちーの より:

      もものすけんごさん、コメントありがとうございます!
      なるほど…!そう解釈するとこれから始まるというストーリーになりますね!
      他の方の違う解釈をお聞きするのも好きです!

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