「蒼」の歌詞から学ぶ

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「蒼」の歌詞から学ぶ歌詞解釈

Mr.Children「蒼」の歌詞の意味と解釈を書いて行きます。

歌詞全体の解釈

まずはこの曲の歌詞全体の解釈から。

歌詞全文はこちらを参照(J-Lyric.net様)

あお

目標や夢がありながらも、なかなかそこに近づけないことに苦悩する心境が伝わってくる歌詞です。

また、曲名の「蒼」が何のことを指すのかわからない!という特徴があると感じます。歌詞をそのまま読むだけでは読み取れないのです。ここは解釈の必要がありそうです。

ずばり僕は、歌詞の最後にある「手を伸ばし続ける」の部分が「蒼」とリンクするのではないかと解釈しています。

“蒼”という漢字は、「草木が生い茂る様子」という意味を持っています。生命力に溢れた草木が、のびのびと太陽に向かって育っていく。その様子を、あきらめずに目標に向かって「手を伸ばし続ける」という意志とかけ合わせているのではないでしょうか。

 

 

歌詞の深読み

ここからは歌詞を抜粋し、独自解釈の深読みをしていきます。

 

自分では精一杯してるつもり
でも動かないものばかりで
揺らめく陽炎に憧れ 目で追う
触れないと知っていても
<出典>蒼/Mr.Children 作詞:桜井和寿

この歌詞の主人公は、自分の目指すべきものに向かって精一杯取り組んでいます。少なくとも自分ではそう自負しているのですね。

しかし、そうして精一杯押しても押しても動かない。自分の立ち位置も変わって行かない。そんなもどかしさを抱えています。

まるで陽炎を見ているかのように、目標は見えているのに目の前には存在しないように思えてしまう。そんな心情を歌っています。

 

その人なりが果たすべき使命に
ただひたむきであれと諭すのに
<出典>蒼/Mr.Children 作詞:桜井和寿

諭すのは誰なのか、というところが引っかかりますが、これは“自分”なのだと思います。

この歌詞では一貫して人物は“自分”しか登場しないので、ここでも「“自分”が自分自身に言い聞かせている」という解釈の仕方が適当だろうと思うのです。

その人その人で果たすべき使命や期待されていることは違う。これはもう間違いないですよね。

自分が果たすべきことを果たすように自分に言い聞かせている主人公ですが、それがプレッシャーになってしまっているのではないかと心配にもなってしまいます。

 

静かに 静かに 夢はささくれ
届かぬ 祈りに 胸が暴れる
ただただ自分の身の丈を知らされ
<出典>蒼/Mr.Children 作詞:桜井和寿

そうして自分にプレッシャーをかけ、精一杯努力しているのに、物事は前に進まない。目標に近づけない。そのことを「夢がささくれる」「届かぬ祈り」と表現しています。

そしてこれが自分の身の丈なのだと思い込んでしまっているようですが、そんなことはないと僕はこの主人公が目の前にいたら声をかけたくなってしまいます。

物事にはうまく行かないときというのが必ずあって、そのときに何をするかで結果は変わってくるものだからです。

あきらめるか、がんばるか。大きくはこの2通りのどちらかですが、その目標が自分の果たすべき使命だと思えているのなら、がんばる価値があるのではないかと思います。

 

 

わずかばかりの譲れぬ誇りに
ただ正直であれと願うのに
<出典>蒼/Mr.Children 作詞:桜井和寿

自分に対しての誇りをわずかでも持っていることはすごく大事で有効なことです。

他の誰かから与えられた名誉などは、嬉しいものではありますが結局は他人の評価です。

それよりも自分で自分を認めてあげられることの方が何倍も強力なパワーを持ちます。

だから、この部分の歌詞を読むと、「そのとおり、正直であればいいんだよ」と思うのです。

自分で自分を認めてあげられる誇りは、うまく行かずにつまずいたときに最大の力を発揮します。また立ち上がって前に進む気持ちを生み出してくれるからです。

転ばないことより、転んでもまた起き上がることの方が何百倍も重要なのです。なんて、この歳になると痛感するところです。

 

ただただ自分の身の丈を知らされ
それでも心は 手を伸ばし続ける
<出典>蒼/Mr.Children 作詞:桜井和寿

最後の歌詞です。

自分への誇りを持ってしても、目標にはなかなか届かない…。そこでまた自分の身の丈のほどを感じてしまった様子の主人公。

しかし、最後の一文で主人公の強さが垣間見えます。

こうしてうまく行かなくても、心は目標をまだ目指したいと思って離れないのですね。

全体解釈のところに書いたように、この「手を伸ばし続ける」様子が、草木が雨風に吹かれても人に踏まれても上に向かって伸びる様子とリンクしているように感じます。

 

学びの一言

目標にはなかなか届かない。でも心が望むことだからまた手を伸ばす。目標を達成するよりも、このプロセスの方が人生の宝物になるのかもしれない。

この曲の歌詞を追っているとこんなふうに思います。

人生は時間です。その時間を、どんな気持ちでどんな態度で送って来たか。それこそが人生を振り返る場面に来たとき大きく感じるのではないでしょうか。

自然に心が求めてしまう目標は、その心に従って少しずつでも進むことが人生を豊かにするのだと思います。

 

▼「重力と呼吸」までの“全曲”詩集。冒頭の桜井さんの作詞に対する熱い想いが超貴重です。

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