「あんまり覚えてないや」の歌詞から学ぶ

「あんまり覚えてないや」の歌詞から学ぶ 歌詞解釈

歌詞全体の解釈

まずはこの曲の歌詞全体の解釈から。

歌詞全文はこちらを参照(J-Lyric.net様)

 

人生に起こる出来事は、あんまり覚えていないこととちゃんと覚えていることの2つに分けられますよね。

この歌詞では、自分としてしっかり大事にしておきたいと思っていたことが、翌日にはぼんやりとしか覚えていなかったという話と、それとは正反対に、無意識ではありながらも若かった日のことや子どもとの思い出などははっきり覚えているという話が書かれています。

人の記憶というのはどうしてもムラがあって、覚えていないことにもやもやするときもあれば、はっきり覚えている記憶に心温まることもある。そんなことが、この歌詞を俯瞰して読むと感じられるところです。

 

 

歌詞の深読み

ここからは歌詞を抜粋し、独自解釈の深読みをしていきます。

 

朝 目を覚ますと
焦茶色のフローリングに君の抜け殻が落ちていて
なのに覚えてないんだ 昨日の夜の出来事
あぁ なんてもったいない
<出典>あんまり覚えてないや/Mr.Children 作詞:桜井和寿

抜け殻というのは、“君”が来ていた服のことです。つまり、主人公は“君”と熱い一夜を過ごしたということですね。

だけどそのことをあんまり覚えてないという…。う~ん!これは本当にもったいない!

しかも続く歌詞では主人公にとって“君”は意中の相手で、昨晩は2人がめでたく結ばれた最初の夜だったのかもしれません。

アルコールでも入っていたのですかね。う~ん!もったいない…!

 

夕べギターを弾いて
ウトウトしかけた瞬間に奇跡のメロディーが降ってきて
なのに覚えてないんだ 昨日の夜の魔法を
あぁ なんてもったいない
<出典>あんまり覚えてないや/Mr.Children 作詞:桜井和寿

これはもしかしたら桜井さんの実体験かもしれないですね。というか、これだけの長い期間音楽を作ってきたならば、こんな経験はむしろ何度もあることでしょう。

ウトウトしかけた瞬間に降って来たメロディーは、奇跡と言えるほど素敵なものだったのでしょう。

しかし、これをメモにも取らず、そのあと寝てしまったのでしょう。朝になるとそのメロディーが思い出せない状態だったということで、音楽家としてはものすごくもったいない思いをしたというエピソードです。

 

 

じいちゃんになったお父さん ばあちゃんになったお母さん
歩くスピードはトボトボと
だけど覚えてるんだ 若かった日の二人を
あぁ きっと忘れない
<出典>あんまり覚えてないや/Mr.Children 作詞:桜井和寿

この歌詞を聴くと、僕の祖父母の姿を思い出してしまいます。両親はまだ歩くスピードはトボトボというには早すぎますから。

でも、いずれそんな日が確実に来るのですね。そして、僕たち夫婦にも。

そんなふうにじいちゃんばあちゃんになったときでも、ときたま若かったころのことを思い出して過ごしたいものです。小さな息子に翻弄されている今のことなんかも。

さらにそのときに、この曲のこの歌詞のことを覚えていたら、とても素敵なことだなぁと思ったりします。

 

キャッチボールをしたり 海で泳いだり
アルバムにだって貼り付けてあるんだもの
ちゃんと覚えてるんだ ちゃんと覚えてるんだ
ちゃんと覚えてるんだ こんなに
ドライブに出かけたり お小遣いをくれたり
たまに口喧嘩したり すぐに仲直りしたり
ちゃんと覚えてるんだ ちゃんと覚えてるんだ
ちゃんと覚えてるんだ こんなに
<出典>あんまり覚えてないや/Mr.Children 作詞:桜井和寿

ここの歌詞、ぐっと来ちゃいますよね。

先ほどのじいちゃんとばあちゃんの、若かった日の思い出のことを例を挙げて歌っています。

しかもこれは、自分の子どもがまだ小学生か中学生くらいのころの思い出ですね。キャッチボールとか海で泳いだりとか、幸せそうな家族の様子を思い浮かべるとやはりぐっと来ます。

いろんなことを忘れても、このときの思い出はちゃんと覚えていて、その思い出の上に“今まで”の人生が乗っかっているんですよね。

 

学びの一言

本当に大事なことは忘れずにちゃんと覚えているから大丈夫。

“君”との初めて夜のことや、奇跡のメロディーのことは、確かに覚えていなくて残念です。

ですが、“君”とめでたく結ばれたなら、このあとも素敵な出来事もまたたくさんあるでしょう。奇跡のメロディーも、それを上回るメロディーがまたいつか降ってくるでしょう。

逆に言うと、“だからこそちゃんと覚えていられなかったのだ”と言うこともできます。忘れてしまうことによってもっと大切なものをきちんと記憶できるように。

そう考えれば、本当に大事な物事をちゃんと覚えていられるように、僕たちの脳みそや心はできているのかも…。

そんなことをしみじみと考えさせてくれる一曲です。

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