Mr.Children「風~The wind knows how I feel~」の歌詞の意味と解釈を書いて行きます。
歌詞全体からの意味解釈
まずはこの曲の歌詞全体の解釈から。
タイトルからも歌詞からも、爽やかさを感じる歌詞です。
「The wind knows how I feel」は直訳すると「風は私どう感じているか知っている」という意味になります。そして歌詞中の「風は知ってるんだ 本当の事」というフレーズが、意訳になるのでしょう。
歌詞全体を見ると、都会へ出て来た主人公が、ふと感じた風に思いを馳せているシーンが浮かびます。
世界中を飛んで回れる風。強く吹きつけることもあれば、優しく頬を撫でてくれることもある。
そんな風には、自分の心を見透かされているような気持がしてしまう。同時に、勇気と希望を与えてくれた。主人公はそんなふうに考えながら、束の間の黄昏を味わっています。
歌詞全文(引用)
ビルの谷間 走り抜けて
風は空に 舞い上がる
君は何を 見てきたの
その透き通る体でアスファルトに 引きずられて
重いバックを 手に持って
汗だくのシャツ 丸めたハンカチ
そんな人に君はそよ風をThe wind knows how I feel
The wind knows how I feel
風は知ってるんだ 本当の事
The wind knows how I feel荒野を抜けて 大地を蹴って
僕の心を吹き抜ける
時には強く 時に優しく
僕の心を吹き抜けるいつかは僕も 君のような
優しい風になれるかな
冬になったら 枯れ葉を食べて
大きな風になれるかなThe wind knows how I feel
The wind knows how I feel
風は知ってるんだ 本当の事
The wind knows how I feelThe wind knows how I feel
The wind knows how I feel
風は知ってるんだ 本当の事<出典>風~The wind knows how I feel~/Mr.Children 作詞:桜井和寿
歌詞の意味を深読み
ここからは歌詞を抜粋し、独自解釈の深読みをしていきます。
ビルの谷間 走り抜けて
風は空に 舞い上がる
君は何を 見てきたの
その透き通る体で
<出典>風~The wind knows how I feel~/Mr.Children 作詞:桜井和寿
歌い出しの歌詞です。
主人公は自分に吹きつけてきた風について、思いを馳せています。
この主人公、なかなか豊かな感性を持った人物です。なんてことのない風。しかも、「ビルの谷間」という表現から、あまりポジティブなイメージのないビル風だと思われます。
そんな風に対し、「今自分が感じた風は、いったいどこから来たんだろう」そんな素朴な疑問を持ち、「何を見てきたの?」と問いかける。
歌の歌詞とはいえ、ちょっと唐突な感じも持ってしまうところです。
アスファルトに 引きずられて
重いバックを 手に持って
汗だくのシャツ 丸めたハンカチ
そんな人に君はそよ風を
<出典>風~The wind knows how I feel~/Mr.Children 作詞:桜井和寿
しかし、次のこの歌詞で、主人公がなぜそんなにも風に思いを馳せたのかわかります。
ずばり、このフレーズの「そんな人」とは、主人公のことです。
さらにこのフレーズからは、主人公についてのいろんな情報が読み取れます。
重いバッグを持っているのは、主人公が都会へ出て来た、まさにその日のことだからです(あるいは、就職したての出張とも考えられますが)。そう読み取れる理由は、また後の歌詞で説明します。
慣れない街で右往左往。汗だくになった主人公に、そよ風が吹きつけた。その心地よさから、風のことが気に留まったのです。
The wind knows how I feel
The wind knows how I feel
風は知ってるんだ 本当の事
The wind knows how I feel
<出典>風~The wind knows how I feel~/Mr.Children 作詞:桜井和寿
サビの歌詞です。
歌詞全体の解釈の部分で、「The wind knows how I feel」の意訳が「風は知ってるんだ 本当の事」というフレーズにあたると書きました。
つまり、このサビ歌詞では、意味合いとしては同じことを繰り返していることになります。
果たして、風が知っている“本当の事”とは何なのか。それもこの後の歌詞で読み解くことができます。
荒野を抜けて 大地を蹴って
僕の心を吹き抜ける
時には強く 時に優しく
僕の心を吹き抜ける
<出典>風~The wind knows how I feel~/Mr.Children 作詞:桜井和寿
この部分でも、主人公は風について思考を巡らせています。
荒野も大地も駆け抜けて、自分のもとまでやってくる風。主人公のなかでは、風というものが壮大なものを象徴しており、憧れの気持ちも抱く存在になっているのです。
風にはいろんな種類があり、強い風もあれば、優しい風もある。それは自分に何かを語りかけてくるようだ。そんなふうに主人公は感じているのではないでしょうか。
いつかは僕も 君のような
優しい風になれるかな
冬になったら 枯れ葉を食べて
大きな風になれるかな
<出典>風~The wind knows how I feel~/Mr.Children 作詞:桜井和寿
主人公の気持ちが深く読み取れる部分はここです!
主人公は風のような壮大さや優しさ、強さに憧れていることがわかります。
そんな気持ちになるのは、ビルが並ぶ都会に重いバッグを持って出て来たところだからです。
都会に出て来たのは、もちろん何らかの目標があるから。果たしたい目標に向かって、大きな存在に成長したい。
そんな想いを、自分を優しく撫でていった風に投影したのです。
The wind knows how I feel
The wind knows how I feel
風は知ってるんだ 本当の事
<出典>風~The wind knows how I feel~/Mr.Children 作詞:桜井和寿
最後の歌詞です。
風が知っている“本当の事”とは何なのか。ここまでの歌詞を深読みしてくると推測できます。
“本当の事”とは、主人公の気持ちのことです。
- 目標を持って都会に出て来た希望。
- うまくやって行けるかどうかと感じる不安。
大きく言うとこの2つの気持ちが、主人公の胸のなかには存在しています。
だからこそ、自分を撫でていった風が背中を押してくれたように感じられ、同時に「風のように強く優しく、大きくなりたい」と思ったのです。
新しい環境にやって来た主人公を優しく迎えてくれた風は、主人公の大きな励みになったことでしょう。
歌詞の意味からの学び
些細なことからでも勇気や希望をもらう感性を持っていたい。
先ほども書きましたが、この歌詞の主人公は本当に感受性が豊かで、感性が優れています。
気に留めなければただ吹いている風。そうした些細なことの存在に気づき、しかもプラスに捉える心の豊かさを持っていたいものです。
家族との会話、会社の同僚とのあいさつ、そんなものからも、気づいたり得たられたりすることはきっと多い。
感性の解像度を上げて生きていかないといけないな、そんなことを考えさせられます。
▼「重力と呼吸」までの“全曲”詩集。冒頭の桜井さんの作詞に対する熱い想いが超貴重です。
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