「海にて、心は裸になりたがる」の歌詞から学ぶ

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「海にて、心は裸になりたがる」の歌詞学歌詞解釈

Mr.Children「海にて、心は裸になりたがる」の歌詞の意味と解釈を書いて行きます。

歌詞全体の解釈

まずはこの曲の歌詞全体の解釈から。

⇒歌詞全文はこちらを参照(J-Lyric.net様)

 

「海」「裸」「踊る」という自由で開放的な印象のワードと、「画面の表層」「デスク」「嫌なやつ」など、日常生活での鬱々としたものを表現するワードのコントラストが好きです。この辺がとても詩的。

歌詞のニュアンスとしては、世間の波に揉まれ、自分よがりになってしまった人も、海に出ればその小さくせこせこした世間の波から解放してくれるよ。ということではないかと捉えています。

おそらくですが、桜井さん自身が、海に出かけて心が裸にされる(解放される)ような心境になった経験があるのではないでしょうか。

歌詞の深読み

ここからは歌詞を抜粋し、独自解釈の深読みをしていきます。

 

重箱の隅をつつく人
その揚げ足をとろうとしてる人
画面の表層に軽く触れて
似たような毒を吐く
<出典>海にて、心は裸になりたがる/Mr.Children 作詞:桜井和寿

この部分の表現すごく好きです。

「絶対“2ちゃんねる”とかそういう掲示板のページをスマホで見てるんでしょ!」と突っ込みたくなるあたりが好き。

画面の表層に軽く触れて・・・スマホの画面をスクロールしてるわけですね。

それで不祥事のニュースだか芸能人のゴシップだかのニュースに匿名でやんややんや好き勝手言っている人のコメントを読んでるんでしょうね。

で、自分自身も似たような毒を吐く。なんとなく、俗世というものに取り込まれてしまっている自分に嫌気が差している人物を思い浮かべてしまいます。

 

沈みかけたオレンジ色の太陽を背にして
僕の影が砂浜で踊ってる
<出典>海にて、心は裸になりたがる/Mr.Children 作詞:桜井和寿

ここは多分、そんなせこくて小さくて俗世に取り込まれてしまっているような自分を解放したい!という気持ちを表現してるんだと解釈します。

あくまで、まだ「解放したい!」という願望なんです。だから“僕”自身ではなく“僕の影”が踊っているんです。

本心では、素の自分を解放して(=心を裸にして)、軽やかに踊るように生きて行きたい!という心境をこの2行で表現しているように感じます。

 

冷静に自分を客観的にみる回路を外して
君の影も今僕と踊ってる
<出典>海にて、心は裸になりたがる/Mr.Children 作詞:桜井和寿

ちょっと飛びますがこの部分の歌詞です。(サビの部分の歌詞は最後に触れます)

この“君”という人物は僕と同じ会社の同僚。

という僕の妄想解釈ですが、きっと“君”なる人物は、普段から冷静沈着で、きっちりと仕事をこなすデキる人なのでしょう。だけど、どこか小さくまとまってる。そして自分を出すことができない人物。

だけど、一緒に海に連れ出してきたら、少しだけ開放的になれて“君”の素の部分に触れることができた。

そんな状況を描写している感じでしょうか。

 

消極的なあなたにも
上から目線のあなたにも
ほら世界は確かに繋がっているよ
<出典>海にて、心は裸になりたがる/Mr.Children 作詞:桜井和寿

最後にサビの歌詞を。

この「〇〇〇なあなたにも」というフレーズが、この曲には6つも登場します。

そしてこの6つともに、「世界はそんなあなたでも受け入れてくれるよ」と諭しています。

取り繕ったり、これまでの人生でちょっと歪んでしまった性格だったり。そんなことはどんな人にもあると思うけど、海に来ると世界が繋がっていることを感じることができる。

世界という広いステージと、そこにたくさんの人が暮らしていることを思えば、取り繕ったりしない素のままの自分もきっとどこかで受け入れてもらえる。あなたにはその価値があるんだよ!

と、桜井さんは訴えたかったのではないでしょうか。

 

学びの一言

海に来ると「素のままの自分でもやっていけるかな」と、その可能性をふと感じさせてくれる。

これを一言でまとめると「海にて、心は裸になりたがる」という言葉になります。

そうやってこの曲を聴くと、もっと自分の思ったとおり、やりたいとおりに振舞っていかないと損かもな。なんて感じます。

明日の面倒な仕事も、週末のデートも、大事なスポーツの試合も、自分の思うとおりに振舞ってやってみればいいじゃない!

きっとどんな結果や気持ちが発生しても、それは世界や、あるいは将来の自分から求められたものなんだと思います。

 

▼「重力と呼吸」までの“全曲”詩集。冒頭の桜井さんの作詞に対する熱い想いが超貴重です。

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