Mr.Children「メインストリートに行こう」の歌詞の意味と解釈を書いて行きます。
歌詞全体の解釈
まずはこの曲の歌詞全体の解釈から。
この歌詞の男女は付き合いたてのカップルではないかと解釈します。
決まったばかりの呼び出す合図、仲間たちが言う彼女への評判が少し違うことに気づいたこと、ランデブー(待ち合わせ)が夢みたいと感じること、そして5回目のDrivin’。
これらの歌詞が付き合いたてと解釈する根拠です。
メインストリート、雨上がり、city、きらめくビル。これらの言葉からは都会の夜のキラキラと美しい情景がイメージできます。
そんな少し現実離れしたようなメインストリートに、彼女と出かける主人公のウキウキした心がきらびやかに描かれています。
歌詞の深読み
ここからは歌詞を抜粋し、独自解釈の深読みをしていきます。
待ちわびてた約束の週末 誰にも内緒のDrivin’
車止めて クラクションは2Times 君を呼び出す合図
仲間達がいう程 君って クールじゃないのがいいね
流れてくるラジオに合わせ 口ずさむよ“BOB MARLEY”
<出典>メインストリートに行こう/Mr.Children 作詞:桜井和寿
彼女とのドライブは誰にも内緒のようです。
これは、あとの歌詞でありますが、みんなが彼女のことを狙っているからです。仲間達に自分が彼女と付き合い始めたことは、まだ少し内緒にしておきたいのですね。
バレると角が立つからか、それとも今しばらく自分ひとりで優越感に浸っていたいからか…。どちらにしても彼女との仲が少しずつ知られるまでそっとこのままでいたのでしょう。
「クラクションを2回鳴らすのが呼び出す合図なんだぜ」と自分ひとりの心の中ですが自慢気なのがこの主人公のちょっとかわいいところ。
My city of joy 週末の天使
星降る街で 君とランデブー 夢みたい
この街のノイズ きらめくビル
いつまでも Everyweek Everymonth 高鳴る僕の鼓動
<出典>メインストリートに行こう/Mr.Children 作詞:桜井和寿
サビの歌詞です。なんともキラキラした景色の描写。こんなデートがしてみたいと田舎者の僕なんかは思ってしまいます。
君とのランデブー(待ち合わせ)がまだ夢みたいに感じるというところに、この2人の付き合いの初々しさが感じられます。
そしておもしろい歌詞だなと思うがこの歌詞の最後の部分。毎日ではなく「毎週、毎月」なんですよね。もう毎日の単位なんて通り越して、週単位月単位で主人公のハートはバクバクしてしまっているのです。この辺の心境の描写でも、主人公をとてもかわいらしいと感じてしまいます。
気まぐれなTalk いたずらなSmile
人波あふれたスクランブルでHold me tight
Sexyなポーズ 突然のキッス
このままじゃ Everyday Everynight くぎづけのHeart
<出典>メインストリートに行こう/Mr.Children 作詞:桜井和寿
この歌詞を見るに、彼女の方が主人公よりも何枚か上手なのがわかります。
かなり積極的に主人公をリードしており、主人公は彼女の言動にドギマギさせられている様子が伝わって来ます。
特にセクシーなポーズと突然のキッス。これは破壊力満点です。今度は毎日毎晩その記憶がグルグル脳内を駆け巡ってハートはくぎづけ。もうこれは間違いない。仕方ない。最高に幸せな毎日ですね。
待ちわびてた約束の週末
今夜5回目のDrivin’
車止めて クラクションは2Times
君を呼び出す合図
メインストリートに行こうよ!
<出典>メインストリートに行こう/Mr.Children 作詞:桜井和寿
主人公はドライブデートの回数を数えているのですね。最後まで初々しくてかわいい。仲間の何人かには打ち明けることができたのでしょうか。
そしてお決まりの彼女を呼び出す合図。待ち合わせに到着したよ!と彼女に知らせて、メインストリートのドライブに出かけます。
あぁ!まさしく幸せ絶頂の瞬間ですね。懐かしい気持ちとそんなころに戻りたい気持ちでいっぱいにさせられてしまいます。
学びの一言
幸せなときはその幸せを思い切り無邪気にはしゃいで堪能すること。
この歌詞の主人公のような幸せの絶頂を感じているとき、ふと冷静になって「あんまり調子に乗ってると今に良くないことが起きるかも」とか「いつかフラれたときにダメージがでかいな」なんてことを考えてしまうことがあると思います。
そんな心配は、実際に起こるかもしれないし、起こらないかもしれない。未来のことは誰にもわかりません。
だからそんなネガティブな心配をするよりも、幸せならその幸せを思い切り楽しむべきです。幸せなら素直に手をたたきましょう。
そうして思い切り幸せの瞬間たちを堪能することで、人生は楽しいなと心から実感できます。良くないことは、起きたらそのときに対応すればいいのです。そのときは、また楽しい瞬間がやってくるはずと信じられるはず。
この歌詞の主人公の無邪気さをお手本にして行こうと、この曲を聞くたび僕は思います。
▼「重力と呼吸」までの“全曲”詩集。冒頭の桜井さんの作詞に対する熱い想いが超貴重です。
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