Mr.Children「Love is Blindness」の歌詞の意味と解釈を書いて行きます。
歌詞全体の解釈
まずはこの曲の歌詞全体の解釈から。
不倫の歌。と解釈して間違いないでしょう。
「Love is Blindness」は直訳で「愛は盲目」という意味になります。
罪悪感があるなかにも、不倫相手に対する想いはものすごく純粋で強い。そんな人間の心境が描かれています。
そんな自分を無理やり正当化するというよりは、すっかり開き直った上で「この不倫相手にこそ自分本気の愛を傾けている」という主張を感じます。
この生き様、男らしいような男らしくないような。「Over」の歌詞ではないですが、男らしさって一体どんなことでしょうね。
歌詞の深読み
ここからは歌詞を抜粋し、独自解釈の深読みをしていきます。
シーツにくるまって夜の闇を泳ぐ
密室に住む熱帯魚 それが私達です
<出典>Love is Blindness/Mr.Children 作詞:桜井和寿
シーツ、夜の闇、密室…これはホテルの一室を指すのではないでしょうか。
その部屋の薄暗い明かりのもとで妖しく動く、熱帯魚のような主人公とその不倫相手(=私達)。
おそらく、こんなシチュエーションではないでしょうか。
罪深き秘密を この胸にしまって
墓場まで持って行けるかな
Love is Blindness Love is Blindness
君以外は欲しくない
<出典>Love is Blindness/Mr.Children 作詞:桜井和寿
「墓場まで持って行く」という言葉は、まさに不倫の秘密のことを表す言葉。
不倫に限らず独身者の浮気という可能性もあるとは思いますが、この「墓場まで持って行く」のフレーズから、死ぬまでこの秘密を知られてはいけない人がいることがわかります。そう考えると、主人公はやはり既婚者ではないかと思うのです。
「愛は盲目」になってしまうものなのだと、主人公は実感し、自覚しています。もうその不倫相手のこと以外見えない状態なのです。
例えば人道に背く行為というなら
虫ケラとなって愛を誓う
<出典>Love is Blindness/Mr.Children 作詞:桜井和寿
個人的にこの曲の歌詞で一番印象的なフレーズです。
不倫は確かに人道に背く行為だと、僕も思います。しかし、主人公は「それなら人間を辞めて虫ケラになってでもこの愛を貫こう」とまで思ってしまっているワケです。
理性がなく、欲望のままに愛する相手と関係を持てる。そんな生き方ができることに憧れてしまうところもあるのかもしれません。
学びの一言
愛は盲目。その気持ちはわかるけど、それならばケジメをつけないと言い訳に終わってしまう。
そこまで不倫相手に本気なら、ケジメをつけて離婚するなりしないと、それは結局本気ではないような気がします。
相手がそこまで望んでいない可能性もありますが、「君以外は欲しくない」とまで言うからには、奥さんは奥さんでいたまま。というのはやっぱり中途半端で行動がともなっていないですよね。
男の身勝手な心境を描いた歌詞なので、そこまで求めるのもおかしいのかもしれませんが、僕の人生観としては、このまま離婚しないのなら本気と言ってもただの言い訳だなと感じてしまいます。
僕はいつまでも妻ラブでいたいものです。もちろん、子どもも。
▼「重力と呼吸」までの“全曲”詩集。冒頭の桜井さんの作詞に対する熱い想いが超貴重です。
コメント
いつも楽しく拝見させてもらっています。
この曲の歌詞から私が感じた事を書かせていただいてもいいでしょうか?この曲は私にも思い入れがある曲です。自分と重なる部分がありました。
この歌詞の主人公は独身であって、恋する相手(女性)が既婚者であると思います。この主人公の男性の思いがあまりにも純粋で真っ直ぐなものに感じたので。
不倫には間違いありませんが、既婚者は女性側な気がします。
ぽんちゃんさん、コメントありがとうございます!
なるほどです。確かに純粋さを感じられるところありますよね。
ぽんちゃんさんの解釈だと、また違うストーリーが見えてきます。そしてそのストーリーも好きです!
独自の解釈のコメント大歓迎です!ありがとうございます。