Mr.Children「君の事以外は何も考えられない」の歌詞の意味と解釈を書いて行きます。
歌詞全体の解釈
まずはこの曲の歌詞全体の解釈から。
とにかく頭のなかは“君”のことでいっぱいという状態を歌った歌詞。…タイトルそのままですね。
眠れないとき、途方に暮れているとき、そして一緒にいるときでさえも、考えるのは“君”のこと。
そんな主人公のピュアな恋愛観、そして愛情にほっこりさせられる一曲です。
歌詞の深読み
ここからは歌詞を抜粋し、独自解釈の深読みをしていきます。
真夜中 過ぎても 眠れないから
今夜は このまま 星を見つめて
君から聞いた お伽話
少し 信じてみようかな?
<出典>君の事以外は何も考えられない/Mr.Children 作詞:桜井和寿
眠れなくなるほど好きな人のことを考えてしまう夜。ありますよね。
そんなときに部屋の窓を開けて、星を見つめて過ごしてみることにした主人公。
そこで“君”から聞いたお伽話のことを思い出します。どんなお伽話かはわかりませんが、それを信じてみようかなという気持ちになったのは、星を見つめて少しロマンチックな気分になったからではないかと僕は想像します。
君の事以外は 何も考えられない
いつも そばにいてよ いつまでも そばにいるよ
<出典>君の事以外は何も考えられない/Mr.Children 作詞:桜井和寿
サビの歌詞です。曲の中で4回まったく同じ歌詞が出てきます。
“君”にそばにいてほしい気持ちと、“君”のそばを離れないよという意志を優しくかわいらしい表現で表しています。
この感じからするに、2人は恋人同士で付き合っている関係であることがわかります。
いくつになっても 風に吹かれて
いったい この先 どうなるのだろう?
僕が 途方に 暮れてる時
君の 言葉で 救われる
<出典>君の事以外は何も考えられない/Mr.Children 作詞:桜井和寿
途方に暮れて落ち込んでいるとき、大好きな人がいることはとても救いになります。やっぱり、自分の心を支えてくれる存在ですよね。
落ち込んでいる状態によく効く言葉を、以前“君”は主人公にかけてくれたのでしょう。主人公はその言葉を自分を救ってくれるお守りのようにいつも持ち歩いているのです。
こんなことってけっこうありますよね。言った本人の方は別にこちらを励まそうとか元気づけようと思っていなくても、言われた方にとってはとても嬉しい言葉だったり、大切な言葉に聞こえること。
ましてやそれが大好きな恋人からのものであれば、大きなお守りになります。
こうして二人で いられる時は
不思議だね 一日が すぐに過ぎてく
君が居眠り する間に
新しい歌が 生まれる
<出典>君の事以外は何も考えられない/Mr.Children 作詞:桜井和寿
いっしょに過ごしているときでさえも、主人公は“君”のことを考えてしまって仕方ない様子が伝わってきます。
居眠りする間に生まれる新しい歌とは、“君”への愛しい感情のことを指しているのだと僕は解釈します。
無防備に居眠りする大好きな彼女をじっと見ていたら、もう本当に愛しくてたまらないという気持ちになりますよね。
寝顔が最高に可愛いとか、肌めちゃくちゃすべすべだなぁとか、主人公は凝視してしまっているのではないでしょうか。
学びの一言
相手のことを考える気持ちと時間、それこそが“愛”だ。
この曲の主人公のように、こんなにも頭がいっぱいで他のことが考えられないほどの相手とめぐり会い、いっしょにいられることは、まさに人生において一番と言ってもいいほどの幸福です。
愛というのは、いっしょにこれをしたとか、いっしょにあんなところに行ったとか、そういう形のあることではなく、相手のことを考える気持ちと時間のことだと思います。
ちなみに、とてもとても個人的なことですが、僕はこの曲を自分の結婚式のときに使いました。2回目のお色直し後の入場のときだったかな?ツウな選曲でいいでしょ。なんて心の中で一人思っていたのを思い出します(でも誰もわからない曲だったかもしれない)。
▼「重力と呼吸」までの“全曲”詩集。冒頭の桜井さんの作詞に対する熱い想いが超貴重です。
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