「day by day(愛犬クルの物語)」の歌詞から学ぶ

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「day by day(愛犬クルの物語)」の歌詞学歌詞解釈

Mr.Children「day by day(愛犬クルの物語)」の歌詞の意味と解釈を書いて行きます。

歌詞全体の解釈

まずはこの曲の歌詞全体の解釈から。

⇒歌詞全文はこちらを参照(J-Lyric.net様)

 

僕が個人的に気になるのは、綺麗だったあの女性とは誰?というところです

まず、1番の歌詞を見ると、クルは誰かの愛犬で、ある男(彼)と二人で暮らしていることがわかります。また、男とクルには何か共通の悲しいことを共有していることも読み取れますよね。

そして2番の歌詞で出てくる「綺麗だったあの女性」。というのが誰なのかというのが、なんだかこの歌詞を解釈するうえでポイントになる気がするんです。

素直に考えれば、この歌詞に登場する女性は一人しかおらず、それは「仲の良い夫婦」の奥さんですよね。

でも、「奥さん」と言わずに「綺麗だったあの女性」と書かれているので、何だか誰のことだろう?とちょっと考えてしまったんです。

しかし、僕の解釈としては、この「綺麗だったあの女性」は奥さんのことだと思います。

ではなぜ「綺麗だったあの女性」なんて表現なのか?

それは、この表現はクルの言葉として表現されているからではないでしょうか。

「奥さん」じゃなくて「綺麗だったあの女性」とクルが言うのは、クルがこの奥さんに恋心のような愛情を抱いていたからじゃないかと思うのです。

この前提のうえで深読みをしていきます。

歌詞の深読み

ここからは歌詞を抜粋し、独自解釈の深読みをしていきます。

 

um 忘れぬ哀しみ
um 愛した人の匂い
今もソファに残っている
あの柔らかい膝の上の温もり
夢の中思い出すように深く眠っている
<出典>day by day(愛犬クルの物語)/Mr.Children 作詞:桜井和寿

まず、2番のBメロ部分の歌詞を見てみましょう。

この歌詞、最初に聞いたときはいっしょに住んでいた奥さんがいなくなってしまったから、それを素直に悲しんでいる表現だと思いました。

ちなみに、奥さんは亡くなってしまったという解釈です。

しかし、奥さんに恋心のような愛情を抱いていたなら、かなり違った世界観が見えてきます。

 

愛犬クルは行儀良く主人を慕う
どんな時だって嬉しそうにその尻尾を振る
um 彼の顔なんて美味くないだろう?
扉開く度 駆け寄り舐めている
<出典>day by day(愛犬クルの物語)/Mr.Children 作詞:桜井和寿

1番に戻ってこの歌詞の部分はどう解釈するかと言うと、クルの恋心というのはあくまで愛情ベースのものだったということです。

主人のことを恋のライバルと思って嫉妬するなんてことはなく、同じ女性を愛した者同士、悲しみを分かち合って、慕い合っている仲なんだとイメージします。

一人残された主人の心情とクルの心情は同じなのです。

 

So day by day
And day by day
今もなお帰りを待っているの?
So day by day
And day by day
愛おしさはまた深くなっていくよ
<出典>day by day(愛犬クルの物語)/Mr.Children 作詞:桜井和寿

そして、最後のこの部分は、主人とクルがお互いにこう言い合っているようなイメージをするができます。

人間と犬の違いなどなく、2人のいなくなった奥さんへの想いは同じなのです。

相手に「今も帰りを待ってるのか?」と尋ねるのは、そのまま自分への問いかけになる関係です。

相手に「愛おしさは一日、また一日と深くなるよ」と吐露するのは、そのまま相手の気持ちを代弁する関係です。

切ない・・・。でも、それを分かち合う相手がいることは、2人にとっての救いになることを祈るばかりです。

「day by day」=「一日、また一日」という言葉が曲のタイトルにもなっています。胸にグッとくるものがありますよね。

 

学びの一言

犬だけど、人間の女性の奥さんに恋心のような愛情を抱いたクル。そして、同じく奥さんを愛していた夫。犬と人間だけど対等な男同士です。

子どもに恵まれなかった夫婦のために来たクルですが、奥さんがいなくなった今、クルは夫にとって特別でかけがえのない存在であることでしょう。

 

▼「重力と呼吸」までの“全曲”詩集。冒頭の桜井さんの作詞に対する熱い想いが超貴重です。

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