「CHILDREN’S WORLD」の歌詞から学ぶ

「CHILDREN'S WORLD」の歌詞から学ぶ歌詞解釈

Mr.Children「CHILDREN’S WORLD」の歌詞の意味と解釈を書いて行きます。

歌詞全体からの意味解釈

まずはこの曲の歌詞全体の解釈から。

 

タイトルからもMr.Childrenというバンドにふさわしい印象の曲。メンバー4人の想いを表しているようにも感じられます。

ここで登場する子どもや彼らの奔放な生き方は、実際の子どもたちのことを意味しているのではありません。

秘密基地を作って仲間と遊んだり、カッコつけて憧れて、ギターを弾いてみたり。

はた目には遊んでいる子どものようにしか見えなくても、本人たちは何か大きな目標を掲げて、夢を見て生きている。

そんな子どものような自分に対しての素直さや、無邪気に夢を抱えて生きる部分が、大人になってもあるよね。大事だよね。ということを歌っている歌詞なのです。

自分の中にいる“CHILDREN”を呼び起こしてくれる、エールを含んだ曲だと解釈しています。

 

歌詞全文(引用)

壊れた窓の隙間から
僕を呼ぶ口笛が聞こえる
空き地の隅に組み立てた
秘密の基地へ走って行く
ママの口癖も 聞こえないふりで
仲間を集めて 始めよう

あいつは口が軽いから
仲間には入れたくないけれど
ギター弾くのが上手いんだ
それはまるで チャック・ベリーのように
トランプが化けた メンバーズ・カード
こっそり計画を立てて

何か大きな事を しでかしたくて
ウズウズしている
いつも 大人の声に 聞き耳立てて
ビクビクしている
そんな CHILDREN’S WORLD

間違いだらけの答案は
空き地に埋めて隠したけど
心の隅に隠してる
重い荷物は消せないから
あの頃のように 笑えない時が
いつか来るけれど 心の中は

数えきれない夢を抱えて
ドキドキしている
今は思い通りにいかないことも
いつかは叶えて
ここは CHILDREN’S WORLD

<出典>CHILDREN’S WORLD/Mr.Children 作詞:桜井和寿

 

 

歌詞の意味を深読み

ここからは歌詞を抜粋し、独自解釈の深読みをしていきます。

 

壊れた窓の隙間から
僕を呼ぶ口笛が聞こえる
空き地の隅に組み立てた
秘密の基地へ走って行く
ママの口癖も 聞こえないふりで
仲間を集めて 始めよう
<出典>CHILDREN’S WORLD/Mr.Children 作詞:桜井和寿

まさに子どものころを思い出してしまうような描写の歌い出し。

僕と同じく、特に男性には「そんなことしてたなぁ」と思う方も多いのでは?

しかし、歌詞全体の解釈のところで書いたように、この曲の歌詞は実際の子どもたちのことを歌っているわけではありません。

この描写は、リスナーが「オレも子どものころはこんな感じだったな」と思い出させるためのきっかけを作る部分。

無邪気に純粋で、ちょっとやんちゃ。自分のなかのそんな側面に気づかせるための描写なのです。

 

あいつは口が軽いから
仲間には入れたくないけれど
ギター弾くのが上手いんだ
それはまるで チャック・ベリーのように
トランプが化けた メンバーズ・カード
こっそり計画を立てて
<出典>CHILDREN’S WORLD/Mr.Children 作詞:桜井和寿

こちらも引き続き、リスナーに子どものころを思い出させる仕掛けに富んだ歌詞ですね。

一緒に遊んだ仲間の存在、カッコよくて流行りだったギター(これは聞く人によって変化しそうですけどね)、仲間同士だけでの秘密のやり取り、「こんなことしたいね、あんなことしたいね」という純粋でワクワクする計画。

具体的な描写が鮮やかですが、このすべてがメタファーです。なので、聞く人によって思い描くイメージは異なるはず。

だけど、共通して自分の子ども時代を思い出してしまう。そんな魔法のフレーズです。

 

何か大きな事を しでかしたくて
ウズウズしている
いつも 大人の声に 聞き耳立てて
ビクビクしている
そんな CHILDREN’S WORLD
<出典>CHILDREN’S WORLD/Mr.Children 作詞:桜井和寿

こちらも子ども目線で書いているフレーズですが、僕たち大人に向けて書いてある歌詞に感じられます。

「何か大きな事」は胸の奥にあってなかなか人には言えないような、ちょっと大それた夢や目標、本当にやりたいこと。

「 大人の声」は周囲の人たちや世間からの目。または今の現実のことを指しています。

「 大人の声」が気になって動けずにいる。だけど、「何か大きな事」を成し遂げたい気持ちは確かに自分のなかにある。

これって子どものころ持っていたような世界観(CHILDREN’S WORLD)にすごくよく似ている。あのころのように、自由に無邪気に「何か大きな事」に向けて行動が取れたら…

そんなふうに考えてしまう大人は、僕だけではないはずです。

 

間違いだらけの答案は
空き地に埋めて隠したけど
心の隅に隠してる
重い荷物は消せないから
あの頃のように 笑えない時が
いつか来るけれど 心の中は

数えきれない夢を抱えて
ドキドキしている
今は思い通りにいかないことも
いつかは叶えて
ここは CHILDREN’S WORLD
<出典>CHILDREN’S WORLD/Mr.Children 作詞:桜井和寿

一気にクライマックスまで駆けていく部分。

こちらもメタファーの使い方が巧みです。子どもの世界観を通して、僕たち大人に訴えかけてきます。

「間違いだらけの答案」はちょっとした失敗や恥ずかしいこと。

「心の隅に隠してる重い荷物」は、自分が今抱えている大きな問題や心配ごとなどを指しています。

「間違いだらけの答案」は空き地に埋めれば済んだけど、「心の隅に隠してる重い荷物」はそう簡単に処理できない。

そんなことを考えると、子どものころのように無邪気に笑って過ごすことができない日もある・・・

 

だけど心のなかでは、成し遂げたい、叶えたい夢を抱えて、子どものころのようにドキドキしている。

「今は思い通りにいかないけれど、いつか叶えてやりたいんだ」そんな想いや希望は消えないでいる。子どもころに見ていた世界観が、今も自分のなかにあるんだな。あのころみたいに、もっと無邪気に考えてみようかな。

と、ちょっと一気に書いてしまいましたが、こんなことを訴えたくて、桜井さんはこの曲の歌詞を書いたのではないかなと、個人的に解釈しています。

根拠は、「あの頃のように 笑えない時がいつか来るけれど」のところは、明らかに大人になった自分からの目線だからです。

このワンフレーズが、この歌詞の意味合いを大きく握っています。

このフレーズがなければ、シンプルに子どものころの思い出を歌った曲です。しかし、このフレーズがあることによって、大人の立場から感じる子どもころの世界観との違いと共通点を歌っている曲に変わります。

子どものころに見えた世界「CHILDREN’S WORLD」を、いつまでもなくしたくないですよね。

 

 

歌詞の意味からの学び

自分のなかにいる子どものような純粋さと世界観を大事にして生きる。

子どものような心や勢いや、純粋さは、きっと誰しも持っているものではないでしょうか。

でも、大人になると、“大人の事情”を配慮して、蓋をしてしまうことも多々あります。

行き詰まったとき、内なる子どもの自分の声を聴いてあげるというのは、結構大事な行動なのではないかと考えさせられました。

蓋を開けてやったら、きっと子どもの自分は大喜びするはず。

 

▼「重力と呼吸」までの“全曲”詩集。冒頭の桜井さんの作詞に対する熱い想いが超貴重です。

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