「Brand new planet」の歌詞から学ぶ

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「Brand new planet」の歌詞から学ぶ歌詞解釈

Mr.Children「Brand new planet」の歌詞の意味と解釈を書いて行きます。

歌詞全体の解釈

まずはこの曲の歌詞全体の解釈から。

歌詞全文を引用します。

立ち止まったら そこで何か
終わってしまうって走り続けた
でも歩道橋の上 きらめく星々は
宇宙の大きさでそれを笑っていた

静かに葬ろうとした
憧れを解放したい
消えかけの可能星を見つけに行こう

何処かでまた迷うだろう
でも今なら遅くはない
新しい「欲しい」まで もうすぐ

ねぇ 見えるかな?
点滅してる灯りは離陸する飛行機
いろんな人の命を乗せて
夢を乗せて 明日を乗せて

「遠い町で暮らしたら違う僕に会えるかな?」
頭を掠める現実逃避
さぁ 叫べ Les Paulよ
いじけた思考を砕け
新しい「欲しい」まで もうすぐ

さようならを告げる詩
この世に捧げながら
絡みつく憂鬱にキスをしよう
何処かできっと待ってる
その惑星(ほし)が僕を待ってる

この手で飼い殺した
憧れを解放したい
消えかけの可能星を見つけに行こう
何処かでまた迷うだろう
でも今なら遅くはない
新しい「欲しい」まで もうすぐ
新しい「欲しい」まで もうすぐ

<出典>Brand new planet/Mr.Children 作詞:桜井和寿

 

憧れや夢を追いかけていく姿を壮大かつ力強く書き綴った歌詞。一貫して星がモチーフに使われていて、神秘的な雰囲気もあります。

「Brand new planet」とは、直訳で「真新しい惑星」という意味。歌詞中に「可能星」というワードがありますが、これのことを指しています。

今まで目をそらしていた自分の可能性。勇気を出して、その光を自ら見つけ出そうとする主人公の姿が描かれています。

 

 

歌詞の意味を深読み

ここからは歌詞を抜粋し、独自解釈の深読みをしていきます。

 

立ち止まったら そこで何か
終わってしまうって走り続けた
でも歩道橋の上 きらめく星々は
宇宙の大きさでそれを笑っていた
<出典>Brand new planet/Mr.Children 作詞:桜井和寿

思い描く憧れの未来がある主人公。その憧れに向かっていくことを諦めてしまわないように、日々を走ってきた自負を持っています。

しかし、それを星々が笑っているように思えてしまうのは、自分の目標へ向かう一歩一歩が小さいと感じているから

努力しているつもりがなかなか近づけない憧れ。そんなふうに感じてしまうと、諦めてしまおうかなという気持ちも湧いてきてしまう。そんな心境に主人公は立っています。

 

静かに葬ろうとした
憧れを解放したい
消えかけの可能星を見つけに行こう
<出典>Brand new planet/Mr.Children 作詞:桜井和寿

静かに自分のなかで諦めてしまおうかと思っていた憧れ。でもやはり諦め切れない気持ちが主人公にはあるのですね。

消えかけに思えるけど、可能性をなんとか見つけ出したい。「可能星」という言葉がオシャレですね。

冒頭の歌詞のシーンから主人公は星を見上げたままだということなのでしょう。小さくても確かに存在する星を見つめたりして、そんな想いを抱いたのではないでしょうか。

 

何処かでまた迷うだろう
でも今なら遅くはない
新しい「欲しい」まで もうすぐ
<出典>Brand new planet/Mr.Children 作詞:桜井和寿

そう意気込んでも、またその歩みの途中でこうして迷うときが来る。主人公はそのことを理解しています。

恐らく、今回の“迷い”も初めてではなく、もう何度目かなのでしょう。

『新しい「欲しい」まで もうすぐ』このフレーズ、とても印象的です。

「欲しい」は「星」とかかっています。

そして、憧れに辿り着く道のりは、一つひとつ生まれる「欲しい」を、一つひとつ拾って行くことである。そんなことを考えさせてくれるフレーズでもあります。

 

 

ねぇ 見えるかな?
点滅してる灯りは離陸する飛行機
いろんな人の命を乗せて
夢を乗せて 明日を乗せて
<出典>Brand new planet/Mr.Children 作詞:桜井和寿

空に点滅している灯りを、星だと思うことって確かにあります。で、点滅していることで飛行機だと気づく。

つまりここも「星」という言葉は出てこないながら、星の要素が組み込まれています。

さらに、ここで言う「飛行機」は「地球」のメタファーだと思います。飛行機⇒星⇒惑星⇒地球。このような流れです。

飛行機(地球)はいろんな人の命や夢、明日を乗せて回っている。そしてそこには自分という人間も乗っている。

飛行機を見て、主人公はそんなことをぼんやり考えているのでしょう。

 

「遠い町で暮らしたら違う僕に会えるかな?」
頭を掠める現実逃避
さぁ 叫べ Les Paulよ
いじけた思考を砕け
新しい「欲しい」まで もうすぐ
<出典>Brand new planet/Mr.Children 作詞:桜井和寿

人生を変えるには環境を変えること。なんて言われますが、環境を変えれば人生が変わるかというと、それはきっとイコールではないです。

大事なのは自分の想いや生き方。主人公も「そんなのは現実逃避」だとわかっています。

「Les Paul(レス・ポール)」は有名なエレキギターだそうですね。主人公がギターをするのかは不明ですが、とにかく音楽を聴いて、叫んで、自分の思考を奮い立たせようとしているシーンの描写でしょう。

「Les Paul」の単語だけでここまで伝えて来る歌詞。さすが桜井さんです。見事です。

 

さようならを告げる詩
この世に捧げながら
絡みつく憂鬱にキスをしよう
何処かできっと待ってる
その惑星(ほし)が僕を待ってる
<出典>Brand new planet/Mr.Children 作詞:桜井和寿

さようならを告げる相手は、今までの自分自身のことでしょう。

「キス」は別れのキスと解釈しています。突き進む選択をしたことで、「叶うかな。諦めた方がいいかな」などとウジウジしてまう憂鬱とサヨナラしよう。という意味ではないでしょうか。

惑星は、他の星(恒星)の光で光る星のことです。“僕”自身が光る存在になり、その光によって光が当たる何かが生まれるはず。その何かが“僕”のことを待っている。

主人公はそんなふうに考えているのです。

 

この手で飼い殺した
憧れを解放したい
消えかけの可能星を見つけに行こう
何処かでまた迷うだろう
でも今なら遅くはない
新しい「欲しい」まで もうすぐ
新しい「欲しい」まで もうすぐ
<出典>Brand new planet/Mr.Children 作詞:桜井和寿

締めくくりの歌詞です。「この手で飼い殺した」というフレーズ以外、一番のサビ歌詞と同じになっています。意味合いとしては同様ですね。

『新しい「欲しい」まで もうすぐ』が2度繰り返されて終わるのが、余韻が残ってとても心地よいです。

 

 

歌詞解釈からの学び

何度迷ってしまっても、「でも今なら遅くはない」。諦めずに進む限り、遅いという概念は消え去る。

「今なら遅くはない」という言葉は、実際にどうかはわからないところがあると思います。

しかし、自分が「遅くはない」と信じて行動することにこそ、この言葉の真価はあります。

人と比べると遅かったとか、もっと早ければこんなこともできたのに。ということは、現実にはあるでしょう。

ただし、それは辿り着いたときに思える「欲しい」です。そこまでに拾うべき「欲しい」を拾わないで、いくつも先の「欲しい」は手に入らないようになっているのです。

憧れに向かって進む間は、遅いとか手遅れという概念は消えてしまうのかもしれない。そんなことを考えさせられる歌詞でした。

 

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コメント

  1. じゅん より:

    「キス」は、別れではなく、憂鬱もひっくるめて愛してしまえ、憂鬱になる自分もまとめて突き進んで行こう、な感じに解釈しました。初めて聴いた時からなんとなくそんな風に聴こえました。

    • Mr.かぷちーのMr.かぷちーの より:

      じゅんさん、コメントありがとうございます!お返事遅くなりすみませんでした。
      めちゃくちゃ納得してしまいました!なるほどです。「覚悟を決めてのキス」ということですね!
      書き換えたくなるくらいです(笑)

  2. たか より:

    人生後半を迎えた大人の歌って言う感じですかね。死というか、星=来世、とも解釈できます。
    さようならをつげる歌、この世にささげながら〜
    の部分に見てとれます。
    アルバム全体をみると、やはり人生の終盤、終わり、死がテーマのような、感じですね。

    • Mr.かぷちーのMr.かぷちーの より:

      たかさん、コメントありがとうございます!
      「星=来世」ですか…!
      「この世に捧げながら」もそのように解釈できる、本当ですね。
      アルバムの雰囲気は確かに人生の終盤のイメージは強いですもんね。
      なるほど~!な解釈でした。ありがとうございます!

  3. より:

    点滅している灯りは、高い上空から見た光景だと、思っていました
    真夜中で、それでも家々の光があって、それ自体が生きているような光景かと思っていました
    (離陸する前なので、私も地球上だと思います)

    • Mr.かぷちーのMr.かぷちーの より:

      とさん、コメントありがとうございます!!
      「点滅している灯りは、高い上空から見た光景」とてもなるほどと思いました。
      この飛行機は離陸するところですもんね。
      「真夜中で、それでも家々の光があって、それ自体が生きているような光景」という解釈も素敵で大好きです!

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